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2017年版 3月30日はこんな日


● 今日(3月30日)の主なできごと

1867年 アメリカがアラスカを購入……デンマーク生まれでロシア帝国の探検家であるベーリングは、ユーラシア大陸とアメリカ大陸が陸続きではないことを18世紀半ばに確認して以来、ロシアは毛皮の貿易に力をそそぎ、1821年に領有を宣言していた。その後財政難に陥ったロシアは、この日アメリカに720万ドルで売り渡す条約に調印。1959年、アラスカはアメリカ合衆国の49番目の州になった。

1959年 「砂川事件」被告は全員無罪判決……「砂川事件」は、1957年7月東京調達局が強制測量をした際、基地拡張に反対するデモ隊の一部が、アメリカ軍基地の立ち入り禁止の境界柵を壊し、基地内に立ち入ったとして、デモ隊のうち7名が起訴された事件。この日東京地裁の伊達裁判長が、『在日米軍駐留を認める「刑事特別法」は違憲であるので、同法により起訴された被告は全員無罪』との判決を下す。

1987年 ゴッホ『ひまわり』落札……在命中には、わずか1枚しか売れなかったゴッホの作品だったが、この日に行なわれたロンドンのオークションで『ひまわり』(7点あるうちの1点)が史上最高価格53億円で落札された。落札したのは旧安田火災海上保険。


● 今日の主な記念日・恒例日 

マフィアの日……1282年のこの日、マフィアの名前の由来となったとされる「シチリアの晩祷事件」が起こった。当時イタリアのシチリア島はフランスの苛酷な支配下にあった。この日は復活祭の翌日の月曜日で、夕刻の祈り(晩祷)のために教会前に市民が集まっていた。そこへフランス兵の一団がやってきて、その土地の女性に手を出したため、その女性の夫はいきなりその兵士を刺した。これをきっかけに、その場にいたほかの市民たちもフランス兵に襲いかかり兵士の一団を全員殺してしまった。やがてこの反乱は全島に拡大し、フランス人は見つかり次第に殺され、その数は4000人以上に及んだという。この反乱の合言葉「Morte alla Francia Italia anela」(全てのフランス人に死を、これがイタリアの叫び)」の各単語の頭文字を並べると「マフィア(mafia)」となる。


● 今日生まれた人

1746年 ゴヤ……スペインの画家。代表作『裸のマハ』『着衣のマハ』など。

1820年 シュウエル……イギリスの女流小説家。代表作『黒馬物語』など。

1844年 べルレーヌ……フランスの詩人。マラルメ、ランボーらとともに「象徴派」といわれる。

1853年 ゴッホ……オランダ出身フランスの画家。『ひまわり』など、10年間に850点以上の佳作。

1892年 野坂参三……大正・昭和期の政治家・社会運動家。日本共産党議長。

1905年 織田幹雄……昭和・平成期のスポーツ評論家。三段跳びで日本人初の金メダリスト。

1924年 高田好胤……昭和・平成期の僧侶。薬師寺管主。

1927年 堤清二……昭和・平成期の実業家。セゾングループ代表。筆名・辻井喬として小説家・詩人として活躍。


● 今日亡くなった人

1827年 大槻玄沢……江戸時代後期の蘭方医。代表著作は、蘭学の入門書『蘭学階梯』など。

1912年 藤田伝三郎……江戸時代後期から明治期の実業家。藤田組創業。

1949年 ベルギウス……ドイツの工業化学者。石炭の液化法を開発。

1985年 笠置シヅ子……昭和期の歌手・女優。代表作『東京ブギウギ』など。「ブギの女王」。

1985年 野上弥生子……明治・大正・昭和期の小説家。代表作『海神丸』『真知子』『迷路』『秀吉と利休』など。


● 過去のマイブログ「3月30日」のテーマ

2015年  「人道主義文学」の野上弥生子
『海神丸』『真知子』『迷路』『秀吉と利休』などを著し、最長期間にわたる文学活動をした作家として知られる野上弥生子(のがみ やえこ)が、1985年に亡くなった日です。1885年、大分県臼杵市の造り酒屋の子に生まれた弥生子(本名・小手川やゑ)は、16歳の時に上京し、明治女学校を卒業後、同郷で英文学者の野上豊一郎と結婚、3児の母となりました。夫の師だった夏目漱石の指導を受け……。

2012年  「おもしろ古典落語」65回目  『武助馬(ぶすけうま)』
武助(ぶすけ)が元の主人のところに久しぶりに帰ってきました。「あれからどうしてた?」「へぇ、こちらをおいとまいただきましてから、何をやってもうまくいかないもんで、上方へ行って役者の修行をいたしました」「ほう、舞台に出たのかい?」「へぇ、出ました。はじめにやったのは忠臣蔵の五段目で」「ありゃ、いい芝居だ。で、おまえの役は?」「猪(いのしし)をやりました……。

2011年  『黒馬物語』 のシュウエル
黒い牝馬の一生を愛情こめて描いた名作『黒馬物語』を描いたイギリスの女流作家シュウエルが、1820年に生まれた日です。アンナ・シュウエルはイングランドのヤーマスで生まれました。父は実業家でしたが事業に失敗し続けたため、家庭はあまり豊かではありませんでした……。

2010年  「方丈記」 の鴨長明
鎌倉時代の僧侶 鴨長明(かもの ちょうめい)が随筆『方丈記』を、1212年に完成させた日です。人生や社会のはかなさや移ろいやすさを綴った格調ある文章は高く評価され、清少納言 の「枕草子」、兼好法師 の「徒然草」とならび、日本古典文学の3大随筆に数えられています。『方丈記』の冒頭の部分は特に有名で、声に出して読みたい、暗誦したい文の代表格の一つといってよいでしょう……。

2009年  スペインの誇る大画家・ゴヤ
ベラスケスと並びスペイン最大の画家のひとりであるゴヤが、1746年に誕生した日です。画家ゴヤは、だれもが見すごしてしまうような、日常のできごとから、おおくの矛盾や狂気を発見しました。ゴヤのかいた絵は、いつでも社会の動きや、人間の生き方をきびしくとらえています……。

2007年 「フラガール」はお薦め
先日、私の亡き妻の姉にさそわれて、「フラガール」という日本映画を観てきました。彼女たちのいとこが、蒼井優演じるフラガールのモデルだというのと、20年ほど前、子どもたちがまだ小学低学年の頃親子4人で楽しんだ「常磐ハワイアンセンター」(現・スパリゾートハワイアンズ) 開業にまつわる話だというのが、出かけてみようと思ったキッカケでした……。

2006年  テレビと読書 3
10年以上にわたり刊行をし続けた「月刊 日本読書クラブ」の人気コーナー「本を読むことは、なぜ素晴しいのでしょうか」からの採録、第3回目。[テレビは思考の浅い人間をつくる]  前回は、テレビ視聴が受動的な行為であるとすれば、読書は能動的ないとなみであろうということについて考えてみました。そこで今回では、もう一歩すすんで……。
投稿日:2017年03月30日(木) 05:29

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)