児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top >  2017年版 こんな日 >  2017年版 3月23日はこんな日

2017年版 3月23日はこんな日


● 今日(3月23日)の主なできごと

1138年 鎌倉大仏建立開始……幕府の命令で、鎌倉高徳院にある大仏の建立がこの日に開始され、5年後に完成した。1252年木造から青銅で作り直され、高さ11.3m、約16mの奈良の大仏に次ぐ大きさになる。1495年の津波により大仏殿が壊されたため、外にむきだしのままになった。この大仏は、台座の側面に入口があり、中に入って見学することができる。

1887年 「所得税法」公布……所得300円以上の個人に課税される「所得税法」が公布された。高額所得者だけが納税義務者とされたことから、「名誉税」といわれた。

1930年 日本初の自動式信号……東京の日比谷交差点に、日本初となる自動式信号が設置された。自動車の増加に伴って警視庁がアメリカから輸入したもので、赤・緑・黄の信号灯に「止まれ」「進め」「注意」の文字も書かれていたという。

1953年 中国からの引揚再開……日本人は、第2次世界大戦前から満州開拓団をはじめ、たくさんの人々が中国大陸東北部を中心に暮らしていた。敗戦後にほとんどが帰国したものの、日中国交がとだえたことなどの影響で、数万人が残されたままだった。この日、陸からの引揚げ第一船「興安丸」が舞鶴に入港し、2009人が帰国。その後、第二船「高砂丸」が続き、約4千人が帰国した。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界気象デー……1950年のこの日、世界気象機関条約が発効し、世界気象機関(WMO)が発足。WMOは、加盟諸国の気象観測通報の調整、気象観測や気象資料の交換、気象学の研究・教育を行っている世界組織で、1960年に、発足10周年を記念して制定した国際デー。日本は1953年に加盟。


● 今日生まれた人

1881年 マルタン・デュ・ガール……フランス小説家。代表作『チボー家の人々』など。

1910年 黒沢明……昭和・平成期の映画監督。代表作『羅生門』『七人の侍』『生きる』『椿三十郎』『影武者』など。「世界のクロサワ」と評された。

1912年 ブラウン……ドイツ出身でアメリカのロケット開発者。

1912年 杉森久英……昭和・平成期の小説家。代表作『天才と狂人の間』『能登』など。

1920年 川上哲治……昭和・平成期の野球選手・監督・評論家。選手としては「打撃の神様」といわれ、巨人軍監督としてプロ野球史上唯一の「V9」(9年連続セ・リーグ優勝・日本一)達成。


● 今日亡くなった人

1842年 スタンダール……フランスの小説家。代表作『赤と黒』『パルムの僧院』『恋愛論』など。

1993年 芹沢光治良……昭和期の小説家。代表作『巴里に死す』『神の微笑』『人間の運命』など。

2011年 エリザベス・テイラー……イギリス出身アメリカの映画女優。代表作『緑園の天使』『陽のあたる場所』『熱いトタン屋根の猫』『バターフィールド8』『クレオパトラ』 など。


● 過去のマイブログ「3月23日」のテーマ

2015年  「近代小説の先駆者」 スタンダール
『赤と黒』『パルムの僧院』『恋愛論』などを著した、フランスの小説家スタンダールが、1842年に亡くなった日です。1783年、フランス南東部グルノーブルに裕福な弁護士の子に生まれたスタンダール(本名・マリ=アンリ・ベール)は、7歳の時にかわいがってくれた母が亡くなり、厳しい父のもとで育ちますが、父のブルジョア的偽善に嫌気がさして反攻的な少年時代を送りました……。

2012年  「おもしろ古典落語」64回目  『そこつ長屋(ながや)』
ある長屋に、そそっかしい人間がふたり、隣あって住んでいました。片方はマメでそそっかしい八五郎、もう一方は無精でそそっかしい熊五郎で、兄弟と同じように仲よしの間柄。ある日のこと、八っつぁんが、いつものように浅草の観音様にお参りをして帰り道、雷門を抜けて広小路にさしかかると、黒山の人だかりです……。

2011年  「おもしろ古典落語」14回目  『王子(おうじ)のきつね』
「王子」といっても童話の王子様ではありません。江戸にある地名で、当時はうらさみしい場所でした。昔話にでてくる「きつね」というのは、愛嬌のある化け方をする「たぬき」とちがって、どちらかというと陰険でたちの悪い化け方をします……。

2010年  「チボー家の人々」のデュ・ガール
『チボー家の人々』でノーベル文学賞を受けたフランスの小説家マルタン・デュ・ガールが、1881年に生まれた日です。パリ郊外にあったデュ・ガール家は敬虔なカトリックで、代々法律を専門にあつかうブルジョワ家庭でした……。

2009年   生誕24,000日
先日80歳を過ぎた人と話をしていましたら、「ずいぶん歳をとったと思ったけど、誕生してからまだ3万日なんだよね」とつぶやいたのを聞いて、「えっ、そんなもんですか」と聞き返してしまいました。たしかに計算してみると、私も24,000日を少し越えたところ。そう思うとなぜか1日を無為にすごしてはいけないような、新しい発見をしたような気分になるから不思議です……。

2007年 「野ばら」と「さくら」
歌曲の「野ばら」と聞いてすぐ口に出るのは、ゆったりとしたメロディのなかに憂いをおびた3拍子のウェルナーの曲と、テンポの速いリズミカルなシューベルトの曲です。「童は見たり/野中のばら/清らに咲ける/その色愛でつ/あかず眺むる/紅におう/野中のばら」……。

2006年  生涯使用する豊かな文字と言葉
「日本読書クラブカタログ(本の価値と楽しみ)」の第12章「辞書」の項を紹介してみよう。 つぎの漢字に読みがなをつけ、その意味を書きなさい。還俗、権化、解脱、反古、防人、普請、校倉、下知、石女、遊説、桟敷、洒脱、釣魚  (読みがなの答え) げんぞく、ごんげ、げだつ、ほご、さきもり、ふしん、あぜくら、げち、うまずめ、ゆうぜい、さじき、しゃだつ、ちょうぎょ……。
投稿日:2017年03月23日(木) 05:34

 <  前の記事 2017年版 3月22日はこんな日  |  トップページ  |  次の記事 2017年版 3月24日はこんな日  > 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mt.izumishobo.co.jp/mt-tb.cgi/4073

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

         

2017年03月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)