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最新記事【2017年02月21日】


● 今日(2月21日)の主なできごと

1911年 対米不平等条約改正……江戸幕府は1859年、アメリカ、ロシア、オランダ、イギリス、フランスとの間で通商条約を結んだ。しかし、関税自主権がない上、領事裁判権を認めた不平等なもので、この改正が明治政府の課題でもあった。1894年に陸奥宗光外相がイギリスとの改正に成功していたが、この日小村寿太郎外相はアメリカとの修正条項に調印。他国との条約も順次修正され、条約改正が達成された。

1936年 美濃部達吉負傷……「天皇主権説」に対し、「天皇機関説」(まず国家があり、その後に天皇があり、その天皇は国家の代表として一切の権利を有する)を唱えた美濃部達吉が、天皇を絶対視する右翼の男に自宅で右足を撃たれ、重傷を負った。

1942年 食糧管理制度……太平洋戦争がはじまり、主食が不足するようになったため、「食糧管理法」を公布。これにより、米・麦などを農民に供出させ、国民に配給するしくみを作った。戦後も食糧は不足していたために、GHQはこの制度を続けるように命じ、1994年に「食糧法」が公布されるまで続いた。


● 今日の主な記念日・恒例日

国際母語デー……1952年のこの日、当時はパキスタンの一部だったバングラデシュで、ベンガル語を公用語として認めるように求めるデモ隊に警官隊が発砲し、4人の死者が出るという事件が起きた。バングラデシュでは、この日を「言語殉教者の日」としていたことから、これにちなみ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が1999年11月に制定した国際デー。

日刊新聞創刊の日……1872年のこの日、現存する中では日本初の日刊新聞『東京日日新聞』(今の毎日新聞)が創刊されたことにちなんで制定された記念日。

漱石の日……1911年のこの日、文部省が作家の夏目漱石に文学博士の称号を贈ると伝えたのに対し、漱石は「これまでも、これからも、ただの夏目なにがしで暮したい」と、肩書を拒否する返信を送ったことに由来する記念日。


● 今日生まれた人

1791年 ツェルニー……オーストリアのピアニスト・作曲家。実用的なピアノ練習曲を数多く残したことで有名。

1849年 末広鉄腸……明治期のジャーナリスト・政治家・小説家。『雪中梅』など政治文学の先駆。

1880年 ボンゼルス……ドイツの児童文学作家。代表作『みつばちマーヤの冒険』。

1905年 木村義雄……昭和期の将棋棋士。永世名人。

1920年 石垣りん……昭和期の詩人。代表詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』『やさしい言葉』など。


● 今日亡くなった人

799年 和気清麻呂……奈良時代末期から平安時代初期の官僚。「平安遷都」提案など楠木正成らと並ぶ勤皇の忠臣。

1677年 スピノザ……オランダの哲学者・神学者。デカルト・ライプニッツと並ぶ合理主義哲学者。

1852年 ゴーゴリ……ロシアの小説家・劇作家。代表作『外套』『検察官』『死せる魂』など。

1961年 下中弥三郎……昭和期の出版人。「平凡社」創立。

1984年 ショーロフ……ソ連の小説家。代表作『静かなるドン』『開かれた処女地』『人間の運命』など。

1999年 糸川英夫……昭和・平成期の航空工学者。


● 過去のマイブログ「2月21日」のテーマ

2014年 「日本ロケット開発の父」 糸川英夫
ペンシルロケットなどを開発した航空・宇宙工学者の糸川英夫(いとかわ ひでお)が、1999年に亡くなった日です。1912年、いまの東京・西麻布に教師の子として生まれた糸川英夫は、1935年東京帝国大航空学科を卒業後中島飛行機に入社すると、独創的な着想をもりこんで、九七式戦闘機、二式単座戦闘機「鍾馗(しょうき)」などの名機の設計に関わりました。とくに一式戦闘機「隼」は、太平洋戦争中に……。

2013年 「信念の出版人」 下中弥三郎
労働運動や農民運動の指導者で、「百科事典」の平凡社を創業した下中弥三郎(しもなか やさぶろう)が、1961年に亡くなった日です。1878年、兵庫県中東部の今田村(現篠山市)に生まれた下中弥三郎は、幼いころに父を亡くしたため母の手で育てられ、小学3年のとき家業の陶器づくりの見習いとなり、12歳ころには一人前の陶工となりました。しかし、勉学心をおさえることができず……。

2012年 『人間の運命』 のショーロホフ
長編『静かなドン』『開かれた処女地』、短編『人間の運命』などを著わし、ロシア文学の伝統をトルストイらから受け継いだ作家ショーロホフが、1984年に亡くなった日です。1905年、南ロシアのドン・カザーク(コサック)村ビョーシェンスカヤの商人家庭に生れたミハイル・ショーロホフは、15世紀から自治と自由を守り続けたコサック社会の強い影響を受けて育ちました。中学在学中の1917年、「ロシア革命」に出会い……。

2011年 『みつばちマーヤの冒険』 のボンゼルス
『みつばちマーヤの冒険』などの動物文学を著したドイツの作家ボンゼルスが、1880年に生まれた日です。北ドイツの港町ハンブルク郊外の医者の子として生まれたボンゼルスは、18歳のときに家を飛び出して、ヨーロッパ各地からアジアなどを放浪して歩きました。やがて、ミュンヘンの出版社へ勤務するようになってからも、エジプト、インド、アメリカなどへ旅行をくりかえしました。38歳ころになり……。

2008年 電気冷蔵庫の原理の発見者はファラディ
物を冷たくするには、物から熱をうばいとらなくてはなりません。冷蔵庫というのは、冷やしたものから熱をうばって、その熱を外にすてる必要があります。液体が気体にかわるとき(蒸発するとき)に、まわりから熱をうばうために、冷たくなります。注射する前にアルコール消毒すると、スーと涼しく感じるのも、アルコールが蒸発して、皮膚から熱をうばったためです。夏など、道に水をまくと涼しくなるのも……。

2007年 東ヨーロッパ諸国の独立と民主化 (3)
[アルバニア] アルバニアの歴史は古く、紀元前数世紀前から現在の地に住んでいますが、長い間トルコに支配され、ようやく1912年に独立した小国です。2度の大戦にも他の東欧諸国と同様の運命をたどり、社会主義国として1944年に再出発しましたが、この国はソビエトとは結びつかず、中国の援助で工業を発展させてきました。ヨーロッパでは経済的に最もたち遅れた国で、前途は多難なものがあります……。
投稿日:2017年02月21日(火) 05:50

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)