児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top >  2018年版 こんな日 >  2018年版 2月17日はこんな日

2018年版 2月17日はこんな日


● 今日(2月17日)の主なできごと

1925年 ツタンカーメン発掘……イギリスの考古学者カーターは、3000年も昔の古代エジプトのファラオ・ツタンカーメンの、235kgもある黄金の棺に眠るミイラを発見した。

1946年 金融緊急措置令……第2次世界大戦後の急激なインフレを抑えるため、金融緊急措置令を施行。これにより、銀行預金は封鎖され、従来の紙幣(旧円)は強制的に銀行へ預金させる一方、旧円の市場流通を停止、新紙幣(新円)との交換を月に世帯主300円、家族一人月100円以内に制限させるなどの金融制限策を実施した。しかし、この効果は一時的で、1950年ころの物価は戦前の200倍にも達した。

2002年 「千と千尋の神隠し」グランプリ……カンヌ(フランス)、ベネチア(イタリア)とともに世界3大映画祭のひとつの第52回「ベルリン(ドイツ)国際映画祭」は、スタジオジブリの長編アニメ映画「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)を最高賞にあたる金熊賞に決定。異次元世界に迷い込み、神々の訪れる湯屋で働くことになった少女千尋(ちひろ)の冒険と成長をえがいたファンタジーで、世界3大映画祭では初となるアニメでの受賞となった。この作品は、7月に日本で公開され、日本歴代興行収入300億円超えの大ヒットを記録。


● 今日の主な記念日・恒例日

天使の囁きの日……「天使の囁き」とは、空気中の水蒸気が凍ってできるダイヤモンドダストのこと。1978年、北海道幌加内町で非公式ながら氷点下41.2℃という最低気温を記録したのを、幌加内町内の若者グループが中心となり、これをプラスイメージに変えようと制定。ダイヤモンドダストの観察ほか厳冬の一夜を体験する「天使の囁きを聴く集い」を1987年から開催。

ノアの洪水の日……旧約聖書によると、人間たちのおごりに怒った神は、ノアが600歳のときの2月17日、天の窓を40日40夜開いて、世界のすべてを水没させ、方舟(箱舟)に乗ったノアとその家族、あらゆる種類の動物一対だけが残されたと記されている。
 

● 今日生まれた人

1796年 シーボルト……ドイツの医師・博物学者。長崎に「鳴瀧塾」を開く。代表著作『日本動物誌』『日本植物誌』などで、日本を海外に紹介。

1872年 島崎藤村……明治・大正・昭和期の詩人・小説家。代表作は『若菜集』『落梅集』(詩集)、『破戒』『夜明け前』など。

1901年 梶井基次郎……昭和期の小説家。代表作『檸檬』『桜の樹の下には』など。


● 今日亡くなった人

1673年 モリエール……フランスの劇作家。代表作『人間嫌い』『ドン・ジュアン』『女学者』など。

1827年 ペスタロッチ……スイスの教育者。代表著作『隠者の夕暮』など。

1856年 ハイネ……ドイツの詩人・評論家。代表作『歌の本』『旅の絵』『ドイツ・冬物語』など。

1928年 大槻文彦……明治・大正期の国語学者。代表作『言海』『大言海』など。

1955年 坂口安吾……昭和期の小説家・評論家。代表作『風博士』『白痴』、『堕落論』(評論)など。

1972年 平林たい子……昭和期の小説家。代表作『嘲る』『かういふ女』など。 


● 過去のマイブログ「2月17日」のテーマ

2015年 「国語辞典の先駆」 大槻文彦
わが国初の近代的国語辞典『言海』『大言海』を編さんした国語学者の大槻文彦(おおつき ふみひこ)が、1928年に亡くなった日です。1847年、儒学者大槻磐渓の3男として江戸に生まれた大槻文彦(本名・清復)は、若いころから開成所、仙台藩校養賢堂、大学南校などで漢学・英学・数学・蘭学を修めたのち、1872年に文部省に入りました……。

2014年 『堕落論』 の坂口安吾
『風博士』『白痴』『桜の森の満開の下』などの小説、『堕落論』などの評論をはじめ、歴史小説、説話文学、地誌ほか多分野の作品を残し、太宰治、織田作之助らとともに「無頼(ぶらい)派」といわれた坂口安吾(さかぐち あんご)が、1955年に亡くなった日です。1906年、新潟市の旧家で衆議院議員の子(13人兄弟の12番目)として生まれた坂口安吾(本名・炳五)は、少年時代から自由奔放な性格で、近所の子どもたちを引き連れては町中や砂丘で遊びまわり……。

2012年 「おもしろ古典落語」59回目 『転失気(てんしき)』
ある寺の住職、ぐあいが悪いので、お医者さんがまいりました。「ちとこれは、お腹が張っておりますな。いかがですかな、『転失気』はありますか?」とききましたが、この住職は知ったかぶりで負けずぎらいなため、わからないということがいえません。「はい、『てんしき』ですね、ないこともございません」……。

2011年 「おもしろ古典落語」9回目 『平林(たいらばやし)』
昔は、学校なんていうものがありませんでしたから、おとなになっても、まともに字を読んだり書いたりできない人がたくさんありました。ある店のご主人が、小僧の定吉を呼んで、使いをたのみます。「定吉や、本町の『平林(ひらばやし)』さんのところへ行ってきておくれ」「へーい、行ってきます」「これこれ、待ちなさい。用も聞かずに、出かけるやつがあるか?」……。

2010年  ノアの箱舟
今日は、「ノアの洪水」の日といわれています。キリスト教の聖典である旧約聖書の「創世記」によると、この洪水は、ノアが600歳のときの2月17日に起きたと記されています。わが国は、1868年の明治新政府発足以降、ヨーロッパやアメリカからたくさんのことを学びました。そのため、欧米の人たちの多くが信じている「キリスト教」の影響を受けています。たとえば当たり前のように思っている、月曜から日曜までの一週間が7日間で日曜日が休日なのも、「聖書」の内容からきています……。

2009年  愛と革命の詩人・ハイネ
『歌の本』などの抒情詩をはじめ、多くの旅行体験をもとにした紀行、批評精神に裏づけされた風刺詩や時事詩を発表したドイツの文学者ハイネが、1856年に亡くなった日です。ドイツの詩人ハインリヒ・ハイネは、少年時代から、人間の自由を愛しながら成長しました。1797年にユダヤ人の子として生まれ、生まれたときから人種差別を受ける悲しみを背負っていたからです。また、故郷デュッセルドルフの町がナポレオンの軍隊に占領され、輝かしいフランス革命の「自由・平等・博愛」の思想につつまれて育ったからです……。

2006年 「80日間世界一周」5
パスパルトゥーは自分の船室に連れてこられ、そこですぐまた寝こんでしまいました。目が覚めたとき、彼は主人を探していました。しかし、フォッグとアウダは乗船していませんでした。やっとフィックスにだまされたことに気づいたパスパルトゥーは、ひどくみじめな気持になりました。主人が乗船しなかったのは自分の過失なのです……。
投稿日:2018年02月17日(土) 05:26

 <  前の記事 2018年版 2月16日はこんな日  |  トップページ  |  次の記事 2018年版 2月18日はこんな日  > 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mt.izumishobo.co.jp/mt-tb.cgi/4410

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

         

2018年02月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)