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2017年版 4月4日はこんな日


● 今日(4月4日)の主なできごと

1615年 大坂夏の陣……前年の大坂冬の陣で大坂城を攻め落とせなかった徳川家康は、講和を条件に外堀を埋めさせて防備が弱くなったところへ、諸大名の兵20万人を率いて攻め入り、落城させた。豊臣秀頼と生母淀君は自害し、ここに豊臣家は滅びた。

1879年 沖縄県誕生……鹿児島県に編入されていた琉球藩を、この日沖縄県とすることが布告された。沖縄は、太平洋戦争中、国内唯一の戦場となったばかりか、敗戦後の1945年にアメリカの統治下に入り、1972年にようやく復帰をはたした。

1968年 キング牧師の暗殺……アメリカの黒人指導者として知られるマルティン・ルーサー・キング牧師が、この日、演説の最中に狙撃されて亡くなった。キングは、黒人の権利と自由を求めて公民権運動を行い、暴力を用いずに人種差別をなくすことを訴えてノーベル平和賞を受賞したばかりのことだった。

1983年 『おしん』大ヒット……この日、NHK朝のテレビ小説第31話目として『おしん』が放送を開始。翌1984年3月31日まで全297話の平均視聴率は52.6%、最高視聴率65%は、ビデオリサーチ統計史上、テレビドラマの最高視聴率記録となった。戦中と戦後の混乱期をたくましく生きた女性の一代記で、インドネシア、フィリピン、台湾、香港、ベトナム、エジプト、イランなど世界68か国や地域で放送され、「おしんドローム」という言葉を生み出した。


● 今日の主な記念日・恒例日

国際地雷対策デー……2006年に国連が制定したもの。正式には「地雷に関する啓発及び地雷除去支援のための国際デー」。

あんぱんの日……1875年のこの日、木村屋の木村安兵衛が発案したあんばんを明治天皇に献上。とくにこれまでのあんぱんに工夫をこらし、日本を代表する花・八重桜の塩漬をいれた桜あんぱんを開発したもので、これにちなんだ記念日。

交通反戦デー……1989年のこの日、東京都の交通遺児を励ます会が交通反戦大会を開き、「交通反戦デー」とすることを決めた。児童・生徒たちの春休み期間中で、「死(4)死(4)を返上」の語呂合せの意味もこめた記念日。


● 今日生まれた人

1609年 池田光政……江戸時代前期の大名。備前岡山(初代)藩主。最古の庶民学校「閑谷(しずたに)学校」開校。

1884年 山本五十六……大正・昭和期の海軍軍人。第26・27代連合艦隊司令長官。

1885年 中里介山……明治・大正・昭和期の小説家。代表作『大菩薩峠』など。

1885年 本居長世……大正・昭和期の作曲家。代表作『七つの子』『青い眼の人形』『赤い靴』など。

1900年 市村清……昭和期の実業家。「リコー三愛グループ」創始者。


● 今日亡くなった人

1284年 北条時宗……鎌倉幕府第8代執権。中国・元の2度にわたる襲来を退けた。

1388年 義堂周信……南北朝時代の臨済宗僧侶。「五山文学」を代表。

1929年 ベンツ……ドイツの機械技術者。世界初の実用的ガソリン動力の自動車発明者。

1968年 キング牧師……アメリカの黒人指導者。人種差別撤廃運動家。

1997年 杉村春子……昭和・平成期の女優。日本を代表するカリスマ女優。


● 過去のマイブログ「4月4日」のテーマ

2014年 「五山文学」 の義堂周信
南北朝時代に興った漢詩を中心とする「五山文学」を代表する臨済宗の学僧・義堂周信(ぎどう しゅうしん)が、1388年に亡くなった日です。1325年、土佐国(いまの高知県高岡郡)に生まれた義堂周信(号・空華)は、8歳のときに家の蔵書にあった「臨済録」を見つけて読み、14歳のとき比叡山にのぼって剃髪し、天台宗密教を学びました。帰国後禅宗に改宗すると、17歳のとき京にのぼり、夢窓疎石の門弟となって……。

2013年  [おもしろ民話集 79] ホレのおばさん
あるところに、ご主人と死にわかれた未亡人がいました。娘を二人もっていて、ひとりはきりょうが悪い上になまけ者でしたが、もう一人は美しい上に働き者でした。けれども、母親は、きりょうの悪いなまけ者のほうばかりをかわいがりました……。

2012年  国難を救った北条時宗
鎌倉幕府第8代執権で、はるかに国力の勝る元(中国・モンゴルを含む大帝国)の2度にわたる襲来を退けた北条時宗(ほうじょう ときむね)が、1284年に亡くなった日です。1251年に第5代執権・北条時頼の長男として生まれた時宗は、生れた時から執権となることが約束されていました。14歳の時、執権を補佐する重職についた後に18歳で執権に就任したころ、元の皇帝フビライ・ハンが、元の属国となった高麗(朝鮮)を通じ、日本も属国となるように使者を送ってきて……。

2011年  真珠湾を奇襲した山本五十六
第2次世界大戦のうち、日本がアジアに進出して、アメリカ、イギリス、中国などの連合国と戦った戦争を、とくに太平洋戦争とよびます。日本が、この太平洋戦争を進めたときの日本海軍司令官の山本五十六(やまもと いそろく)が、1884年に生まれた日です。新潟県長岡市で、儒学者の家系の6男に生まれた五十六は、幼い頃から聡明で、海軍兵学校、海軍大学校を卒業。日露戦争に出征し、日本海海戦で大やけどを負い、左指2本を失いました……。

2008年  ダビッド 「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」
パリにある 「ルーブル美術館」 で、いちばん人だかりがしているのはレオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」。この絵の前には世界中から来ている観光客のさまざまな言語が飛びかいます。もうひとつの人だかりは、ダビッドの代表作のこの作品でしょう……。

2007年 「中国 (2)」 巻末解説
25年ほど前に初版を刊行した「子どもワールド図書館」(38巻) 第12巻「中国(2)」の巻末解説と、その後の変化を記した補足事項を記します……。

2006年  学力より能力が大切
いまの日本を見わたすと、おとなが子どもを評価するときのありかたに、どうも、おかしいと思われるところがあります。それは、子どもの 「学力」と「能力」 を、いっしょくたにしてしまっている傾向のつよいことです。いかえれば、多くのおとなが、学校の成績のよい子、勉強のできる子を 「能力のすぐれた子」 とし、成績の悪い子、勉強のできない子を 「能力の低い子」 と、きめてかかっているということ……。
投稿日:2017年04月04日(火) 05:00

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)