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2016年版 7月14日はこんな日


● 今日(7月14日)の主なできごと

1789年 フランス革命……この日、パリ市民が政治犯を収容するバスティーユ牢獄を襲撃し、世界史上に特筆される「フランス革命」の火ぶたが落とされた。日本ではこの日を 「パリ祭」 と呼んでいるが、フランス国民は毎年、歌ったり踊ったり、心から喜びあう国民の祝日となっている。

1867年 ノーベルがダイナマイト完成を発表……この日、スウェーデンの化学者ノーベルが、爆薬のダイナマイトを完成させたことを発表。危険なニトログリセリンを珪藻土にしみこませて安全に管理できるようにしたもので、この発明の特許で莫大な遺産を残し、遺言によりノーベル賞の創設となった。

1871年 廃藩置県……大久保利通・木戸孝允らの主唱により、明治政府は地方統治を中央が握るため、「廃藩置県の詔書」を発布し、3府302県を設置した。版籍奉還に続く行政改革。


● 今日の主な記念日・恒例日

検疫記念日……1879年のこの日、日本初の伝染病予防の法令「海港虎列刺(コレラ)病伝染予防規則」が公布されたことにちなみ、厚生省(今の厚生労働省)と日本検疫衛生協会が1961年に制定。

内視鏡の日……七(な)一(い)四(し)の語呂合せから、内視鏡医学研究振興財団が2006年に制定。


● 今日生まれた人

1180年 後鳥羽天皇……鎌倉時代前期の82代天皇。「承久の乱」をおこして敗れ、隠岐の島へ流された。

1624年 鄭成功……中国・明王朝復興運動の中心人物。『国姓爺合戦』のモデル。

1810年 緒方洪庵……江戸時代後期の蘭医・教育者。「適塾」を開き、福沢諭吉や大村益次郎らを育てた。

1862年 クリムト……オーストリアの画家。代表作『ユディトI』『接吻』『ダナエ』など。

1888年 里見ク……明治・大正・昭和期の小説家。代表作『善心悪心』『多情仏心』『安城家の兄弟』など。


● 今日亡くなった人

1156年 藤原頼長……平安時代後期の公卿。藤原氏一族の氏長者で「保元の乱」で敗退。

1969年 坂本繁二郎……明治・大正・昭和期の洋画家。代表作『水より上る馬』『放牧三馬』など。

2008年 大野晋……昭和・平成期の国語学者。


● 過去のマイブログ「7月14日」のテーマ

2015年ブログ 『日本語の起源』 と大野晋
古代日本語の音韻・表記・語彙・文法・日本語の起源、日本人の思考様式など幅広い業績を残し、大ベストセラー『日本語練習帳』を著した国語学者の大野晋(おおの すすむ)が、2008年に亡くなった日です。1919年、今の東京深川の商家に生まれ育った大野晋は、開成中学のころから日本語に関心をいだきはじめ、1939年に東京帝国大学に入学すると、日本語学の権威橋本進吉に師事しました……。

2014年ブログ 「保元の乱」 に敗れた藤原頼長
平安時代末期に、藤原氏一族の氏長者「内覧」となって権勢をふるった藤原頼長(ふじわらの よりなが)が、1156年に亡くなった日です。1120年、平安時代末期の公卿で摂政関白を務めた藤原忠実の次男に生まれた藤原頼長は、8歳のころに「孝経」を学ぶほど学問好きで、父から愛されて育ちました。1129年に白河法皇が亡くなって鳥羽上皇による院政がはじまると、まもなく頼長は昇殿を許され、わずか12歳で公卿に列席するほど昇進します……。

2011年ブログ 晩年に評価された画家・坂本繁二郎
明治後期から昭和期の洋画家で、『放牧三馬』などの馬シリーズや「能面」の絵などで名高い坂本繁二郎(さかもと はんじろう)が、1969年に87歳で亡くなった日です。1882年、福岡県久留米市に生まれた坂本は、幼いころから神童といわれるほど絵を描くのが上手で、10歳のころから、地元の画家で高等小学校の図画教師をしていた森三美(さんみ)に師事、同年生れで後に『海の幸』で有名になる青木繁とともに、およそ10年間、腕をきそいあいました……。

2010年ブログ エロスと装飾の画家クリムト
『接吻』など官能的な作品や『エミリー・フローゲの肖像』など、華やかな衣装につつまれた女性の肖像画を多く遺したオーストリアの象徴主義画家クリムトが、1862年に生まれた日です。グスタフ・クリムトは、貧しい彫金師を父に7人兄弟の長男としてウィーン郊外に生まれました。設立したばかりの工芸美術学校に入学し、2歳下の弟や友人フランツらとフェルディナンド教授の指導を受けました。教授の美術教育は油彩からモザイク、フレスコの技法にいたるまで多岐にわたるものでした……。

2009年ブログ 太陽は燃えつきないの?
「おもしろ科学質問箱 20」 これは、太陽が地球とは違って固体ではなく、気体の球だと知らされた子どもたちが感じた疑問です。たいていの大人も、同じような疑問を持ち続けていることでしょう。むかしの科学者たちは、太陽と地球が1億5000万キロメートルも離れていることがわかってからも、太陽が輝いているのは燃えているからだと考えていました。そのため、だんだん太陽の中の燃料が減っていき、熱も光も弱くなって、燃え尽きるに違いない……と。でも、それから何百年たっても、少しも変わらずに燃え続けています……。

2008年ブログ フランス革命記念日
1789年パリ市民が政治犯を収容するバスティーユ牢獄を襲撃し、革命のひぶたが落とされた日です。日本では、この日を 「パリ祭」 と呼んでいますが、フランス国民は毎年、歌ったり踊ったり、心から喜びあう国民の祝日です。1789年当時のフランスは、国土の9割を私有する国王、貴族と僧侶を中心に政治をおこなっていたため、国民の大半を占める農民は、高い税金と厳しい労役に苦しみ、力をつけてきた商人も税金に悩まされていました。そんなことから農民や商人のあいだに不満が高まっていました。そこへ、モンテスキュー、ボルテール、ルソー、ディドロといった啓蒙思想家が、国王たちの圧政をはげしく攻撃し、民主主義の考え方をひろめていました……。

2006年ブログ ぐりとぐら
絵本「ぐりとぐら」(なかがわ りえこ作・おおむら ゆりこ絵 福音館書店刊)の内容は、次のとおりです。ぼくらの なまえは ぐりと ぐら このよで いちばん すきなのは おりょうりすることたべること ぐりぐら ぐり ぐら──お料理をすることと食べることが大好きな野ねずみのぐりとぐらが、森の奥ですばらしいものを見つけました。大きな大きなたまごです。ぐりとぐらは、この森の中で大きなカステラを作ることにしました……。
投稿日:2016年07月14日(木) 05:11

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)