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2016年版 6月22日はこんな日


● 今日(6月22日)の主なできごと

1633年 ガリレオ終身刑……イタリアの物理学者ガリレオは、宗教裁判で終身刑を言い渡された。当時、地球は動かず太陽が地球を回っているという「天動説」がローマ教皇庁の考えだったが、ガリレオはポーランドの天文学者コペルニクスのとなえた「地動説」を支持、みずからの観測を重ねて本に著したことで教会の怒りをかい、罰せられたのだった。病身だったガリレオは、厳しい取調べに、天動説を認める書類に署名したが「それでも地球は動いている」とつぶやいたといわれている。なお、この判決に対し359年後の1992年、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、教会の誤りを公式に認めた。

1752年 雷は電気を証明……アメリカ独立に多大な貢献をした政治家、外交官、また著述家、物理学者、気象学者として多岐な分野で活躍したフランクリンが、たこを用いた実験で、雷が電気であることを明らかにした。これがきっかけとなって避雷針を発明。

1941年 独・ソ戦開始……史上最大の死傷者を出した第2次世界大戦のうちでも「最大の戦い」といわれるドイツとソ連(独・ソ)戦が始まった。


● 今日の主な記念日・恒例日

ボウリングの日……1861年、この日の英字新聞に、長崎外国人居留地に日本初のボウリング場が開設されたと掲載されたことから、日本ボウリング場協会が1972年に制定。

日韓条約調印記念日……1965年のこの日、「日韓基本条約」の調印式が行われ、この条約をもとに同年12月18日、日本と韓国との間で国交が回復した。


● 今日生まれた人

1805年 マッツィーニ……イタリアの革命家。カブール、ガリバルディと並ぶ「イタリア統一三傑」の1人。

1864年 田中義一……明治・大正・昭和初期の陸軍軍人。陸相を経て26代首相となるも、張作霖爆殺事件の責任を負って総辞職。

1898年 レマルク……ドイツの小説家。代表作『西部戦線異状なし』など。

1903年 山本周五郎……昭和期の小説家。代表作『樅の木は残った』『赤ひげ診療譚』など。

1903年 堀越二郎……昭和期の航空技術者・航空評論家。「零戦」を設計。

1906年 ワイルダー……アメリカの映画監督・脚本家。代表作『アパートの鍵貸します』『麗しのサブリナ』など。


● 今日亡くなった人

1527年 マキャベリー……イタリア・ルネサンス期の政治思想家。

1846年 宇田川榕菴……江戸時代後期の蘭学者。日本の近代植物学の開祖。

1998年 高田好胤……昭和・平成期の僧侶・薬師寺管主。

2000年 滝沢修……昭和・平成期の俳優・演出家。


● 過去のマイブログ「6月22日」のテーマ

2015年ブログ 「薬師寺」 を再生させた高田好胤
ユーモアあふれる分かりやすい法話や講演、『心』『道』『まごころ説法』の著書など、写経100万巻を達成させ、奈良市にある「薬師寺」の金堂・西塔・中門・回廊他を再建させた高田好胤(たかだ こういん)が、1998年に亡くなった日です。1924年、大阪市の裕福な家に生まれた高田好胤(本名・好一)は、11歳のとき父を亡くし、母方の実家が東大寺龍蔵院だった縁で、薬師寺の管主橋本凝胤の弟子として引き取られました。凝胤の厳しい教育に耐え……。

2012年ブログ 「おもしろ古典落語」74回目 道具屋
神田三河町の大家・杢兵衛(もくべぇ)の甥の与太郎は、三十六にもなるのに、ろくな仕事もしないで年中ぶらぶらしています。「与太か、こっちへおあがり。今おめぇのオフクロがきて、泣いてったぞ」「はは、色男にはなりたくねぇ」「なにが色男だ」「女を泣かせる」「いい年して、ばかいうんじゃねぇ、オフクロを安心させるように、なにか商売でもする気になれ」「このあいだ、もうかる商売やってみた……。

2011年ブログ 『君主論』 のマキャベリー
イタリア・ルネサンス期の政治思想家で、フィレンツェ共和国の外交官だったマキャベリーが、1527年に亡くなった日です。ニッコロ・マキャベリーは1469年、フィレンツェの貧しい貴族の家に生まれました。しかし父母の愛情につつまれながら、ラテン語を学び、ローマ・ギリシアの古典に親しむかたわら、法律や政治に関心を持つようになりました。当時のフィレンツェは、メディチ家の全盛期で、大ロレンツォによる独裁が行われ、ルネサンスの学芸が華やかにさかえていました……。

2010年ブログ 独ソの開戦
史上最大の死傷者を出した第2次世界大戦のうちでも「最大の戦い」といわれるドイツとソ連(独・ソ)戦が、1941年に開始した日です。1939年9月にヒトラー率いるドイツ軍がポーランドに侵攻したのに対し、イギリスとフランス(英・仏)が宣戦を布告して第2次世界大戦は始まりました。開戦後のドイツは、周辺諸国を次々に占領し、1940年5月には北フランスに進軍し翌月には首都パリを陥れました。孤立した英仏軍はイギリス本土へ撤退、ドイツはフランスを降伏させました。この勝利に、イタリアもドイツ側にたって参戦しました……。

2009年ブログ 避雷針を発明したフランクリン
アメリカ独立に多大な貢献をした政治家、外交官、また著述家、物理学者、気象学者として多岐な分野で活躍したフランクリンが、1752年にたこを用いた実験で、雷が電気であることを明らかにした日です。ベンジャミン・フランクリンは、息子のウィリアムを連れて、フィラデルフィアの町はずれにある牧場へ急いでいました。フランクリンは、いまにも、かみなりが鳴りそうな空に、針金をとりつけた布のたこを上げました……。

2007年ブログ 親から教師につきつける身勝手な要求
昨年、給食費の不払いが話題になっていた頃、[義務教育なのだから、給食費なんて払わなくてあたりまえ] とか、[給食費を払っているのだから「いただきます」や「ごちそうさま」をいわせるのはおかしい] という人たちがいることを知って、ビックリしたことを記憶しています。ところが、幼稚園や保育園、小中学校の教師らに、親からつきつけられる身勝手な要求がますますエスカレートしているという最近の報道には、あきれるというより腹がたってしまうのは私だけではないでしょう……。

2005年ブログ J・チェーン社長のカリスマ性
J・チェーンが「マルチ商法」といううわさが広がり始めた頃、Y社長は何か手を打たないとまずいと考えたのだろう。全国組織の引き締めと、納入業者に安心感を与えるため、国際会議が開かれることで有名な「国立京都国際会館」を借り切って、決起大会を開催することになった。この大会で、私ははじめてY社長の演説を聴くことになる……。
投稿日:2016年06月22日(水) 05:24

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)