● 今日(7月7日)の主なできごと
1615年 武家諸法度発布……5月の「大坂夏の陣」で豊臣氏を滅ぼした徳川幕府は、2代将軍の徳川秀忠の名で全国諸大名に「武家諸法度」13か条をこの日に発布した。自分の領地と江戸とを1年ごとに毎年4月に参勤することを指示した参勤交代制、築城の厳禁、幕府による大名やその側近の結婚許可制などの統制令だった。
1937年 盧溝橋事件……北京に近い盧溝橋で、中国・国民党政府軍と日本軍との間に発砲事件がおこった。日中戦争(支那事変、日華事変)の発端となったこの事件をきっかけに、日本軍と中国は戦争状態に突入、戦線を拡大していった。
● 今日の主な記念日・恒例日
七夕……中国に伝わる「織女・牽牛伝説」(天の神様の娘の織女星[こと座のベガ]は、美しい織物を織る名手だった。とても仕事熱心なため、年頃になってもボーイフレンド一人作らない。かわいそうになった神様は、天の川のむこうに住む働き者の牽牛星[わし座のアルタイル]という若者と結婚させた。ところが、結婚すると二人は、あんまり毎日が楽しくて織女星は織物を織らなくなり、牽牛星も牛を追わなくなった。怒った神様は、天の川のこちらの岸に織女星を連れもどし、1年に一度の「七夕の夜」だけ向こう岸に行ってよいことにした。7月7日の晩、空が晴れると、白鳥たちが天の川にたくさん舞い降りて、翼で橋を架けてくれ、織り姫はその白鳥たちの橋を渡って牽牛に会いに行く)
いっぽう日本には、「棚機つ女(たなばたつめ)」という民間信仰があった。(少女はこの日に、身を清めて衣を織り、機織り機の棚の上に置いて、神様をお迎えし、穢れを取り去ってもらう)
この日本の「棚機つ女信仰」と中国の「織女・牽牛伝説」がいっしょになって、7世紀の頃から宮中の行事になり、江戸時代の末期になって、一般の人たちもこの行事をはじめるようになったといわれている。
川の日……建設省(今の国土交通省)が、七夕伝説の「天の川」のイメージと、7月は「河川愛護月間」であることから近代河川制度100周年にあたる1996年に制定。
竹・たけのこの日……『竹取物語』の、竹から生まれた「かぐや姫」の誕生日は7月7日とする説から、全日本竹産業連合会が1986年に制定。
● 今日生まれた人
1844年 陸奧宗光……明治期の外交官・衆議院議員。「日本外交の父」
1860年 マーラー……オーストリアの作曲家・指揮者。代表作『交響曲第5番嬰ハ短調』含む10の交響曲など。
1887年 シャガール……ロシア出身フランスの画家。「20世紀の巨匠」「愛の画家」
1901年 円谷英二……昭和期の特撮映画監督。代表作『ウルトラマン』『ゴジラ』など。
● 今日亡くなった人
723年 太安万侶……飛鳥・奈良時代の官人学者。『古事記』編纂。
1129年 白河天皇……平安時代後期の72代天皇。堀河・鳥羽・崇徳天皇の3代にわたって43年間上皇として院政を行う。
1622年 支倉常長……江戸時代初期の仙台藩主伊達政宗家臣。慶長遣欧使節団を率いてヨーロッパへ渡航。
1901年 スピリ……スイスの女流児童文学者。代表作『アルプスの少女ハイジ』。
1930年 コナン・ドイル……イギリスの小説家。代表作『シャーロックホームズ』シリーズ、『失われた世界』など。
1953年 阪東妻三郎……大正・昭和期の俳優。田村高広・正和・亮の父。
1982年 坪田譲治……大正・昭和期の児童文学者。代表作『風の中の子供』『子供の四季』など。
1997年 奥むめお……大正・昭和期の女性運動家・政治家。「主婦連」会長。
● 過去のマイブログ「7月7日」のテーマ
2015年ブログ 「伝説的名優」 阪東妻三郎
「阪妻」の呼び名で親しまれ、チャンバラ時代劇の第一人者となり、晩年には『無法松の一生』『破れ太鼓』など現代劇の佳作を演じた俳優の阪東妻三郎(ばんどう つまさぶろう)が、1953年に亡くなった日です。1901年、今の東京神田にあった木綿問屋の次男に生まれた阪東妻三郎(本名・田村伝吉)は、小学校を卒業するころから家業が傾きだし、兄、姉、母を相次いで亡くした上、父親が事業に失敗して破産してしまいました……。
2014年ブログ 『風の中の子供』 の坪田譲治
正太・善太・三平兄弟が活躍する小説、たくさんのリアリズム創作童話や昔話の再話を残した坪田譲治(つぼた じょうじ)が、1982年に亡くなった日です。1890年、いまの岡山市にランプやろうそくの芯を作る製織所の子に生まれた坪田譲治は、8歳の時に父が亡くなったため、大学生だった兄が家業を継ぎました。1908年に早稲田大予科へ入学、童話作家の小川未明と出会って強い影響を受けるものの、健康を損ねて……。
2011年ブログ 推理小説の生みの親・ドイル
名探偵シャーロック・ホームズが活躍する推理小説シリーズや、チャレンジャー教授が活躍するSF小説シリーズ、歴史小説、戯曲など広い分野の作品を著わしたイギリスの作家ドイルが、1930年に亡くなった日です。スコットランドの首都エディンバラで、1859年に生まれたアーサー・コナン・ドイルは、カトリック系のカレッジで学びましたがやがてキリスト教を拒否、17歳で外科医師の助手として働きながらエディンバラ大学で医学を学びました……。
2010年ブログ 日本外交の父・陸奥宗光
イギリスとの治外法権を撤廃、日清戦争後の下関条約締結の全権大使をつとめるなど、近代日本の外交を支えた陸奥宗光(むつ むねみつ)が、1844年に生まれた日です。江戸幕府を倒した明治政府にとって、いちばん頭のいたい問題は、1858年に江戸幕府が、アメリカ・イギリス・フランス・オランダ・ロシアの各国と結んだ通商条約でした。外国人が罪をおかしても、治外法権ができたことによって日本の法律でさばくことができませんし、外国からの輸入品に関税をかけるのも、自由に決められないという、たいへん不平等な条約だったからです……。
2009年ブログ 悲劇の遣欧使者・支倉常長
江戸時代初期の仙台藩主伊達政宗の家臣で、慶長遣欧使節団を率いてヨーロッパへ渡航した支倉常長(はせくら つねなが)が、1622年に亡くなった日です。1613年の秋、仙台の西の月ノ浦港から、1せきの大きな船がヨーロッパへむかって出帆しました。船には、仙台藩主伊達政宗のけらいの支倉常長と、およそ150人の武士や船乗り、それに神父ルイス・ソテロをはじめ日本へきていた40人ほどのスペイン人が乗っていました……。
2008年ブログ 古事記をまとめた学者・太安万侶
稗田阿礼(ひえだの あれ)が暗誦した古代の伝承を記録し 「古事記」 としてまとめあげた奈良時代前期の学者 太安万侶(おおの やすまろ)が、723年に亡くなった日です。日本で最も古い歴史書のひとつに 『古事記』 とよばれるものがあります。奈良時代にまとめられたものです。上・中・下の3巻に分かれ、上巻では、日本に天皇が現われるいぜんの神代のことがしるされています。中・下巻では、第1代の神武天皇から、第33代の推古天皇までの、天皇の歴史や国づくりの物語がつづられています……。
2005年ブログ 映像と連動したリピートカード
「セサミえいごワールド」教材の中で、もっとも時間と労力がかかったのは300枚のリピートカードのほとんどに、映像で登場する単語や表現を連動させた点かもしれない。映像というのは次々にイメージや音声が流れていくだけに、視聴しているだけでは英語を身につけることはむずかしい。どうしても、日常よく使われる単語や表現を、くりかえし声に出すことが重要である。ネイティブと対話する感覚を体験することができれば申し分ない。その役割を担うのがリピートカードで……。