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最新記事【2018年04月02日】


● 今日(4月2日)の主なできごと

1982年 「フォークランド紛争」始まる……この日、アルゼンチン軍が英領フォークランド(マルビナス)諸島を占領した。イギリスは国交を断絶。アルゼンチン軍は航空攻撃でイギリス艦船を撃沈するなど当初は優位に戦いを進めたものの、イギリス軍は経験豊富な陸軍特殊部隊による陸戦や長距離爆撃機による空爆などで反撃に転じ、6月14日にアルゼンチン軍が正式に降伏して戦闘は終結した。当時のサッチャー首相の人気は急上昇したが、いまだにアルゼンチンは領有権を主張している。


● 今日の主な記念日・恒例日

国際こどもの本の日……デンマークの童話作家アンデルセンの誕生日であることから、国際児童図書評議会(IBBY)の創設者レップマンの提唱により、1966年に制定。

図書館開設記念日/図書記念日……1872年のこの日、東京・湯島に日本初の公共図書館「東京書籍館」が開設したことにちなむ記念日。

週刊誌の日……1922年のこの日、日本初の週刊誌『週刊朝日』と『サンデー毎日』が創刊された。

その他の記念日……世界自閉症啓発デー、五百円札発行記念日、歯列矯正の日、CO2削減の日など。


● 今日生まれた人

742年 カール大帝(シャルルマーニュ)……中世フランク王国国王。今のフランス・ドイツ・イタリアの大半を支配。「キリスト教ヨーロッパ王国の太祖」

1743年 ジェファーソン……アメリカの政治家・思想家。第3代米大統領。「独立宣言」を起草。

1805年 アンデルセン……デンマークの童話作家。代表作『マッチ売りの少女』『みにくいアヒルの子』『人魚姫』など。「童話の王様」

1834年 バルトルディ……フランスの彫刻家。代表作は、フランス政府からアメリカ政府に寄贈された『自由の女神像』。

1840年 ゾラ……フランスの小説家。代表作「ルーゴン・マッカール叢書」(『居酒屋』『ナナ』『ジェルミナール』など20作)。

1875年 クライスラー……アメリカの実業家。「クライスラー」創業。

1891年  エルンスト……ドイツ出身フランスの画家。「コラージュ」創始。代表作『セレベスの象』『百頭女』『美しき女庭師の帰還』など。

1903年 羽仁説子……昭和期の婦人運動家・教育評論家。


● 今日亡くなった人

1865年 コブデン……イギリスの政治家。自由貿易論者。

1872年 モールス……アメリカの画家・発明家。「電信機」を発明し、「モールス符号」に名を残す。

1922年 ロールシャッハ……スイスの精神医学者。「ロールシャッハテスト」創案。

1944年 バチェラー……イギリスの日本聖公会宣教師・アイヌ研究家。

1956年 高村光太郎……大正・昭和期の詩人・彫刻家・画家・評論家。代表作『道程』『智恵子抄』(詩集)『乙女の像』(彫刻)など。

2008年 石井桃子……昭和・平成期の児童文学者・翻訳家・編集者。代表作『ノンちゃん雲に乗る』(創作)「ピーターラビット」「クマのプーさん」「ミッフィー」シリーズ(翻訳)など。


● 過去のマイブログ「4月2日」のテーマ

2014年 「アイヌの父」 バチェラー
アイヌ研究に生涯をかけたイギリス人宣教師のバチェラーが、1944年に亡くなった日です。1854年、ロンドンの南にあるセサック州に生まれたジョン・バチェラーは、インドへの布教をしていた宣教師の説教に刺激されて、東洋への伝道を志し、1876年に香港のセント・ポール学院に入学しました。ところが、在学中に健康を害したことで翌年、静養のために函館を訪れ、アイヌ民族のことを知りました……。

2013年 「自由貿易論」 のコブデン
実業家として成功したのち政治家として、イギリスの自由貿易制度の確立に貢献したコブデンが、1865年に亡くなった日です。1804年、イングランド南部のサセックス州に貧しい農家の子として生まれたリチャード・コブデンは、家が11人の子だくさんだったために親類に育てられ、私立の寄宿学校を卒業後、1819年からロンドンにある叔父の商店に店員となりました。やがてキャラコ(綿布の一種)販売人として……。

2012年  西欧世界の基盤をつくったカール大帝
フランク王国の国王で、西ヨーロッパ世界の秩序を確立したカール大帝が、742年に生まれた日です。カール大帝は、フランスでは「シャルルマーニュ」と呼ばれています。現在のフランスとドイツ西部を領土とするフランク王国・カロリング朝のピピン(小ピピン)の子として生まれたカールは、768年、国王になると東方のザクセン王国を征服し、南方ではローマ教会最大の敵だったランゴバルド王国をほろぼしました……。

2010年  19世紀最大のベストセラー作家・ゾラ
『居酒屋』『ナナ』『ジェルミナール』など、しいたげられた人々を守る考えを織りこんだ小説を遺し、フランス自然主義文学の最高峰と称されるゾラが、1840年に生まれた日です。エミール・ゾラは、イタリア人土木技術の父とフランス人の母との1人息子として、1840年にパリに生まれました。少年時代を南フランスのエクス・プロバンスで過ごし、画家セザンヌとも交友しました。18歳でパリにもどって大学受験するも失敗……。

2009年 「智恵子抄」 の高村光太郎
彫刻家、画家、評論家でありながら詩集『智恵子抄』を著した高村光太郎が、1956年に亡くなった日です。東京の上野公園の入り口に、西郷隆盛の銅像がたっています。犬をつれた西郷さんは、左腰に刀をつけ、大きなおなかをつき出して、かっと両眼を見開いています。あるとき、ひとりの青年がこの銅像を見上げて言いました。「ふん、なんてぐれつなんだ。魂のぬけがらだ。人形にすぎん」青年の名は高村光太郎……。

2008年  童話の王様・アンデルセン
「マッチ売りの少女」「親指姫」「はだかの王様」「人魚姫」「赤い靴」など、世界中の子どもたちに親しまれている150編以上の童話を著したアンデルセンが、1805年に生まれた日です。アンデルセンの童話に「みにくいあひるの子」というお話があります。容姿がみにくいために、親にみはなされ、仲間にいじめられてひとりぽっちになったあひるが、さまざまな苦労と闘いながらもなんとか生き抜き、あこがれの白鳥になったことを知るエンディングは、人々を感動させずにはおかない名作です……。

2007年  ワールド図書館(9) 「ギリシア」 巻末解説
ヨーロッパの南東部、バルカン半島の南端にあるギリシアは、日本の北海道と九州をあわせたほどの広さで、山地や丘陵が80%を占める山国です。そして、「多島海」 と呼ばれるエーゲ海には、山脈が沈んでその山頂があらわれてできた無数の小さな島々うかんでいます。そんな地理的な条件から、陸上交通はあまり発達しませんでしたが、本土の複雑なリアス式海岸により良港にめぐまれ、エーゲ海の島々とを結ぶ……。
投稿日:2018年04月02日(月) 05:00

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)