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2017年版 7月2日はこんな日


● 今日(7月2日)の主なできごと

1863年 薩英戦争……前年8月に、薩摩藩は横浜に近い生麦村で、島津久光の行列の先頭を乗馬で横切った英国人を殺傷する事件(生麦事件)をおこしたのに対し、英国は犯人の処罰と賠償金を要求。拒否した薩摩藩へこの日、イギリス東洋艦隊7隻が鹿児島湾へ侵入し、砲撃戦を開始した。

1950年 金閣寺炎上……この日の早朝に、21歳の大学生が放火して国宝の舎利殿(金閣)が全焼した。犯人が病弱で、重度の吃音者だったこと、金閣寺の見習い僧侶だったことなどがわかり、三島由紀夫 は『金閣寺』を、水上勉は『五番町夕霧楼』『金閣炎上』を著すなど文学作品が話題となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

ユネスコ加盟記念日……1951年のこの日、日本が「国連教育科学文化機関」(ユネスコ)に加盟した。ユネスコの本部はパリにあり、教育・科学・文化を通して世界の平和と安全に寄与することを目的として、広報活動・情報交換・成人教育・児童教育等の文化普及活動を行っている。

たわしの日……1915年のこの日、西尾正左衛門が、「亀の子束子(たわし)」の特許を取得したことにちなんで制定。亀の子束子が考え出されたのは1907年のことで、正左衛門の妻が、売れ残っていた棕櫚(しゅろ)製の玄関マットを切り取って丸め、床を磨くのに使っていたことがヒントとなって考案したもの。

その他の記念日……蛸の日・布ナプキンの日・一年の折り返しの日などがある。


● 今日生まれた人

1877年 ヘルマン・ヘッセ……ドイツの小説家・詩人。代表作『車輪の下』『デミアン』『青春は美わし』など。

1878年 三島海雲……大正・昭和期の実業家。「カルピス食品」創業。

1898年 天野芳太郎……大正・昭和期の実業家・アンデス文明研究家。ペルーのリマに博物館開設。

1905年 石川達三……昭和期の小説家。代表作『蒼氓(そうぼう)』『生きてゐる兵隊』『人間の壁』『青春の蹉跌』など。

1920年 竹内均……昭和・平成期の地球物理学者・科学啓蒙家。雑誌「ニュートン」初代編集長。


● 今日亡くなった人

1338年 新田義貞……鎌倉末期から南北朝時代の武将。鎌倉幕府を滅亡に追い込むものの足利尊氏と対立し「湊川合戦」で敗北。

1566年 ノストラダムス……フランスの医師・占星術師・詩人。日本で「ノストラダムスの大予言」の名で知られる『百篇詩集(諸世紀)』を著す。

1778年 ルソー……フランスの思想家。「フランス革命」の理論的指導者。

1736年 荷田春満……江戸時代中期の国学者・歌人。「国学四大人」の一人。

1914年 チェンバレン……イギリスの政治家。植民地大臣として南アフリカの「ボーア戦争」遂行。

1924年 松方正義……第4・6代首相。蔵相・内相・内大臣歴任。「日本銀行」創立。

1961年 ヘミングウェイ……アメリカの小説家。代表作『日はまた昇る』『武器よさらば』『老人と海』など。

1969年 成瀬巳喜男……昭和期の映画監督。代表作『あにいもうと』『浮雲』『乱れ雲』など。


● 過去のマイブログ「7月2日」のテーマ

2015年 「社会帝国主義」 のチェンバレン
イギリスの植民地大臣としてボーア戦争を遂行し、イギリス帝国の強化と拡大に努めた社会主義的政治家チェンバレンが、1914年に亡くなった日です。1836年、ロンドン郊外カンバーウェルに製靴業者の子として生まれたジョゼフ・チェンバレンは、ロンドンのカレッジを卒業後、1854年から父が出資していたバーミンガムの金物工場の経営にあたりました……。

2014年  明治財政を主導した松方正義
明治政府の大蔵卿、大蔵大臣を長期間務め、日本銀行の設立、金本位制の確立など財政をほぼ一手に担当したほか、2度内閣総理大臣を務めた松方正義(まつかた まさよし)が、1924年に亡くなった日です。1835年、薩摩(鹿児島)藩の下級武士の四男として鹿児島城下に生まれた松方正義(幼名・金次郎)は、貧しい幼・少年時代をおくり13歳には孤児となって知人の世話になりながらも……。

2012年  国学の基礎をつくった荷田春満
江戸時代中期の国学者で歌人の荷田春満(かだの あずままろ)が、1736年に亡くなった日です。春満は古典・国史を研究して復古神道を提唱、『万葉集』『古事記』『日本書紀』研究の基礎を築き、儒教や仏教が日本に入ってくる前の日本人の心をさぐろうとしました。その教義は古道と呼ばれ、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤と続く国学の四大人(うし)の一人に数えられています……。

2010年 『車輪の下』 のヘッセ
『車輪の下』『デミアン』『青春は美わし』などの小説や詩作によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表するヘッセが、1877年に生まれた日です。中・長編小説『車輪の下』は、つぎのような内容です。ハンスは、天分のある子として将来を期待される少年でした。父親や教師たちは、エリート養成学校である神学校へハンスをいかせようと、友だちとふれあうことも……。

2009年  ロシアの劇作家・チェーホフ
ロシアを代表する劇作家であり、短編小説家でチェーホフが、1904年に亡くなった日です。「人間には、だれにだって、よろこびもあれば悲しみもある。だから人間は、たとえ苦しくても生きていかなければならない」このような考えで、だれにでもわかる劇や小説を書いたアントン・パブロビッチ・チェーホフは、1860年に、ロシア南部のタガンログという港町で生まれました……。

2008年  南北朝時代の武将・新田義貞
鎌倉時代末期・南北朝時代に活躍した武将で、後に室町幕府を開いた足利尊氏と対立した新田義貞(にった よしさだ) が、1338年に亡くなった日です。新田義貞は、鎌倉時代の終わりころから南北朝時代にかけて活躍した武将です。上野国(群馬県)新田で、源氏の一族として生まれました。同じころ、となりの下野国(栃木県)足利では、やはり源氏一族の足利高氏(尊氏)……。

2007年  フランス革命を導いた思想家・ルソー
フランスの思想家として名高いルソーが、1778年に亡くなった日です。ルソーは、常識にとらわれず、独自の見方で人間をとらえました。理性とか知識より、心の奥にひそむ自然な感情をたいせつにして、社会を見直そうとしました。不平等な社会のしくみを批判し、自由のある民主的な国づくりを説いて、フランス革命の導きとなった人です……。
投稿日:2017年07月02日(日) 05:35

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)