« 2015年07月23日 | 児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top2015年07月27日 »

最新記事【2015年07月24日】

今日7月24日は、仏教伝来以来、700年もの仏教の歴史書『元亨(げんきょう)釈書』を著した鎌倉後期から南北朝時代にかけての臨済宗僧侶・虎関師錬(こかん しれん)が、1346年に亡くなった日です。

1278年、京都の下級貴族の子として生まれた虎関師錬は、8歳のとき山城国(京都府)三聖寺で出家すると、1291年から南禅寺で無学祖元の弟子規庵祖円らに禅を学ぶいっぽう、仁和寺や醍醐寺で密教(後期大乗仏教)を、菅原在輔や六条有房から儒学を学ぶなど、広く学問を修めました。

その後、1307年鎌倉に下向して建長寺で中国の禅僧一山一寧(いっさんいちねい)を訪れて教えを請うた際、日本の名僧の事績について尋ねられ、満足に答えられなかったことがきっかけとなって、日本最初の総合仏教史の編さんを志しました。そして帰京後、仏教伝来から鎌倉末期まで700年間の仏教の歴史を記した『元亨釈書』(30巻)に取り組み、1322年に完成させて後醍醐天皇に献上しました。

その後、東福寺や南禅寺の住持となり、1341年に東福寺海蔵院に退いたことで「海蔵和尚」と呼ばれ、同年後村上天皇から国師号を賜っています。

漢詩にも優れ、詩文集『済北集』や『十禅支録』を著すなど、五山文学僧の先駆といわれ、『禅儀外文集』『聚分韻略』『仏語心論』など多くの著書を残しました。


「7月24日にあった主なできごと」

1802年 デュマ誕生…フランスの作家で、『モンテクリスト伯』『三銃士』などを著したアレクサンドル・デュマが生まれました。

1876年 ウェブスター誕生…『足ながおじさん』を著したアメリカの女流作家ジーン・ウェブスターが生まれました。

1886年 谷崎潤一郎誕生…『細雪』『春琴抄』『痴人の愛』などの小説や『源氏物語』現代語訳を著した作家の谷崎潤一郎が生まれました。

1927年 芥川龍之介死去…『杜子春』『蜘蛛の糸』 『鼻』『河童』などの短編小説を著した大正時代を代表する作家芥川龍之介が、36歳で自殺しました。
投稿日:2015年07月24日(金) 05:26

2015年07月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)