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最新記事【2015年07月23日】

今日7月23日は、後醍醐天皇の討幕計画「元弘の乱」に僧兵を率いて活躍し、建武新政府では征夷大将軍となったものの、足利尊氏と反目し鎌倉に幽閉されたのちに殺された護良親王(もりなが/もりよし しんのう)が、1335年に亡くなった日です。

1308年、後醍醐天皇の第1皇子に生まれた親王は、6歳の頃、尊雲法親王として、延暦寺大塔に入室したため大塔宮と呼ばれました。1325年に門主となり、1327年後醍醐天皇の命令で異例の若さで天台座主となりました。

1331年、後醍醐天皇が2度目の鎌倉幕府討幕運動「元弘の乱」を起こすと僧兵を率いて立ち上がり、楠木正成の赤坂城に入って幕府軍と戦いました。しかし落城してしまい、その後は還俗して護良親王と改名、令旨を発して反幕勢力を募り十津川、吉野、高野山などを転々としながら赤松則祐、村上義光(よしてる)らとともに2年にわたり幕府軍と戦い続け、1333年足利尊氏(高氏)と協力して京都の六波羅探題を滅ぼしました。

鎌倉幕府滅亡後、後醍醐天皇によって開始された「建武の新政」で、護良親王は公家第一の功労者とし征夷大将軍となり、兵部卿に任じられますが、討幕のもうひとりの功労者の尊氏とは対立し、討幕後も上洛せず奈良の信貴山を拠点に尊氏を牽制しました。

やがて尊氏ばかりでなく、父の後醍醐天皇やその寵姫とも反目した親王は、尊氏暗殺のため兵を集めて辻斬りを働いたりしたため征夷大将軍を解任され、1334年冬、後醍醐天皇の意を受けた名和長年らに捕えられただけでなく、足利方に身柄を預けられて鎌倉へ送られ、鎌倉将軍府にあった尊氏の弟足利直義の監視下に置かれてしまいました。

そして1335年、北条高時の子時行が建武の新政府に反抗した「中(なか)先代の乱」が起き、関東各地で足利軍が北条軍に敗れると、幽閉されていた護良親王は、直義の命を受けた部下に殺害されました。


「7月23日にあった主なできごと」

1787年 二宮尊徳誕生…江戸時代後期の農政家で、干拓事業などで農村の復興につくした二宮尊徳が生れました。薪を背負いながら勉学に励んだエピソードは有名です。

1867年 幸田露伴誕生…『五重塔』などを著わし、尾崎紅葉とともに「紅露時代」と呼ばれる時代を築いた作家の幸田露伴が生れました。

1918年 米騒動…富山県魚津の主婦たちが、米穀商の米買い占め、船で県外へ持ち出そうとするのをとがめたことがきっかけとなって、米穀商を襲う米騒動が全国規模で拡がり、30名以上の死者と2万5千人以上の逮捕者を出す大事件となりました。
投稿日:2015年07月23日(木) 05:09

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)