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最新記事【2018年03月01日】


● 今日(3月1日)の主なできごと

1871年 郵便制度開始……これまでの飛脚制度にかわって、前島密を中心に欧米の制度にならった郵便制度をとりいれ、日本に郵便制度をスタートさせた。

1919年 3.1独立運動……1910年に日本の統治下となった朝鮮で独立運動がおきた。この運動は朝鮮全土へ広がり、参加者総数200万人にものぼったが、軍隊・警察の力で弾圧した。韓国ではこの日を「三一節」という記念日にしている。

1932年 「満州国」建国……日本の関東軍は、前年9月の「満州事変」以来、満州(中国東北部)に侵出し、この日、清朝最後の皇帝溥儀を執政に迎えて建国を宣言した。しかし内情は、関東軍が実権を握って中国での権利を拡大したため、国際連盟は5月に「リットン調査団」を満州へ派遣し、調査を開始した。

1954年 第5福竜丸被爆……南太平洋にあるビキニ環礁で行なわれたアメリカ水爆実験で、危険水域外で漁をしていたにもかかわらず、日本のマグロ漁船第5福竜丸の乗組員23人全員が放射能を浴びる「ビキニ事件」がおきた。9月には無線長の久保山愛吉さんが亡くなったことで、原水爆禁止運動が高まっていった。第5福竜丸の船体は、東京・江東区にある「夢の島公園」に展示公開されている。


● 今日の主な記念日・恒例日

ビキニ・デー……1954年、アメリカが水爆実験を行い、まぐろ漁船「第五福竜丸」の乗組員が被曝した。この日は、反核集会が各地で行われる。

労働組合法施行記念日……1946年、「労働三法」のひとつで労働者の地位向上を図るための法律「労働組合法」が施行された。「労働三法」は、ほかに「労働基準法」「労働関係基準法」がある。


● 今日生まれた人

1445年 ボッティチェリ……イタリアの画家。代表作『ビーナスの誕生』『春』など。

1810年 ショパン……ポーランド生まれフランスで活躍した作曲家。「ピアノの詩人」。代表作『別れの曲』『ノクターン』『幻想即興曲』『子犬のワルツ』など。

1867年 武藤山治……明治・大正・昭和期の実業家・政治家。鐘淵紡績社長、時事新報社社長。

1883年 朝倉文夫……明治・大正・昭和期の彫刻家。代表作『墓守』『太田道灌像』など。

1889年 岡本かの子……大正・昭和期の小説家・歌人。岡本太郎の母。

1889年 和辻哲郎……明治・大正・昭和期の倫理学者・文化史家。代表著作『古寺巡礼』『風土』など。

1892年 芥川龍之介……大正期の小説家。代表作『蜘蛛の糸』『地獄変』『河童』『奉教人の死』など。

1895年 小倉遊亀……昭和・平成期の日本画家。

1908年 菊田一夫……昭和期の劇作家・演出家。代表作・ラジオドラマシリーズ『君の名は』『鐘の鳴る丘』など。


● 今日亡くなった人

1939年 岡本綺堂……明治・大正・昭和期の劇作家・小説家。代表作『修禅寺物語』『半七捕物帳』など。

1952年 久米正雄……大正・昭和期の小説家・劇作家・俳人。代表作『牛乳屋の兄弟』『蛍草』など。

1974年 田中耕太郎……大正・昭和期の法学者・政治家。最高裁長官。商法・法哲学の権威。

1978年 岡潔……昭和期の数学者・随筆家。多変数関数論に業績残す。

1983年 小林秀雄……昭和期の文芸評論家。 代表著作『考へるヒント』『無常といふ事』『近代絵画』『本居宣長』など。

2000年 田中澄江……昭和期の劇作家・随筆家。代表作『花の百名山』など。


● 過去のマイブログ「3月1日」のテーマ

2013年   新歌舞伎の岡本綺堂
『修禅寺物語』『番町皿屋敷』など新歌舞伎の戯曲や、わが国初となる捕り物小説『半七捕物帳』を著わした作家の岡本綺堂(おかもと きどう)が、1939年に亡くなった日です。1872年、元徳川幕府の御家人の子として東京高輪に生まれた岡本綺堂(本名・敬二)は、父から漢詩を、叔父から英語を学びました。東京府立一中在学中に劇作家を志すと、卒業した翌1890年、東京日日新聞社に入り、劇評や小説などを紙上に掲載しました……。

2012年   激しく咲き乱れた岡本かの子
大正・昭和初期の作家・歌人・仏教研究家として活躍した岡本かの子が、1889年に生まれた日です。かの子は、漫画家・岡本一平の妻で、「太陽の塔」などで著名な芸術家・岡本太郎の母としてもよく知られています。東京・青山の旧家に生まれた岡本かの子(旧姓・大貫カノ)は、跡見女学校卒業後、2歳年上の兄や兄と親交のあった谷崎潤一郎の影響を受け、早くから文学にめざめました……。

2011年   近代批評の確立者・小林秀雄
『考へるヒント』『無常といふ事』『本居宣長』などを著し、評論を小説や詩歌のような文芸と並ぶ独立したジャンルへと高めた評論家 小林秀雄が、1983年に亡くなった日です。1902年、東京神田に生まれた小林秀雄は、東京帝国大学仏文科に入学し、ランボオらフランス象徴派詩人から大きな影響を受けました。ほとんど大学に顔を出さなかったのに……。

2010年   3.1独立運動
ちょうど100年前の1910年に朝鮮が日本の植民地になってから10年後の1919年、ソウルで 「独立宣言」 が読み上げられ、日本からの独立運動の口火を切った記念の日です。日本に統治されるようになってから朝鮮の人たちの多くは、土地や自由を失いました。そのため、日本に反感を持つ人たちは、日本に武力でおさえつけられながらも、ひそかに独立をめざす人がありました……。

2007年  失敗をおそれない強い心
[失敗はとがめず暖かくはげます]  ある小学校での父母参観日のこと。3年生のクラスで、教師が子どもたちに問題を出して手をあげたA少年に答をいわせた。しかし、答はまちがっていた。そこで、ほかの子どもたちに答をいわせて、正解へみちびいた。A少年は、参観に来ている親の目を気にして下をむいた。ところが、このとき、教師がすばらしいことを言った……。

2006年 「日本読書クラブ」の設立
1983年2月、新しい型の読書運動の組織「日本読書クラブ」を設立した。事務局を「いずみ書房」の社内に置き、理事長に「せかい伝記図書館」の執筆の中心となってくれた童話作家の有吉忠行氏にお願いした。氏は、全国学校図書館協議会の編集部長を歴任し、「ブッククラブセンター」という読書運動の世話人の一人として活動された方だった……。
投稿日:2018年03月01日(木) 05:27

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)