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最新記事【2017年01月05日】


● 今日(1月5日)の主なできごと

675年  日本初の天文台設置……天武天皇が、吉凶を占うため日本初の天文台「占星台」を設置。

1348年 楠木正行戦死……南北朝時代、楠木正成の長男楠木正行(まさつら)は、後醍醐天皇の南朝側につき、足利尊氏の幕府軍と敵対、京都へ攻めのぼる勢いをしめした。驚いた幕府軍は高(こうの)師直兄弟を大将に前年年末に大軍を派遣して激戦、この日の夕方、河内の四条畷で正行は敗死し、南朝軍の組織的抵抗力はほぼ壊滅。

1592年 朝鮮出兵命令……豊臣秀吉はこの日、全国諸大名に朝鮮出兵を命じた。明(中国)征服の足掛かりにする計画だったが、2度(文禄・慶長の役)にわたる出兵も、1598年の秀吉の死によって撤退。

1905年 乃木大将とステッセル将軍が会見……日露戦争中のこの日、激戦の中で2人の息子を失いながらも旅順を陥落させた司令官乃木希典大将と、ロシア軍のステッセル将軍が現地の水師営で会見、互いの善戦を讃えあった。

1919年 ドイツ労働者党結成……のちのナチスとなる「ドイツ労働者党」が結成され、9月にヒトラーが55番目の党員として入党。ヒトラーは1921年に党首となり、第2次世界大戦の火付け役となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

囲碁の日……一・五の語呂あわせから、日本棋院が提唱。ファンと棋士との打ち初め式などが行われる。

いちごの日……これも一・五の語呂あわせで、高校受験を控えた15歳の世代(いちご世代)へ、エールをおくる日。

シンデレラの日……1956年のこの日、ハリウッドスターで女優のグレース・ケリーとモナコのレーニエ大公の婚約が発表された。グレース・ケリーは女優を引退して王妃となった「シンデレラストーリー」にちなんだ記念日。

魚河岸初競り……各地の魚河岸(魚市場)で競りを開始する日。毎年、新年の初物としてご祝儀相場がつけられる。

初水天宮……毎月5日(5・15・25日とするところもあり)は、安産・子育ての神として信仰されている水天宮の縁日で、1年で最初の縁日を「初水天宮」という。
 

● 今日生まれた人

1592年 シャー・ジャハーン……インドの第5代ムガル帝国皇帝。亡き愛妃のためにアグラ郊外に建てた世界遺産「タージマハル」は、この時代の代表的イスラーム建築として世界的に有名。

1867年 夏目漱石……明治・大正時代の作家。『坊ちゃん』『吾輩は猫である』『草枕』『三四郎』などの小説で、近代日本文学界の巨星・大文豪といわれる。

1876年 アデナウアー……西ドイツ初代首相で、現代ドイツの基礎を築いた政治家。

1897年 三木清……『人生論ノート』を著し、「構想力の論理」という独自の哲学体系を打ち立てた京都学派を代表する哲学者・評論家・思想家。

1941年 宮崎駿(はやお)……アニメーション作家・映画監督。スタジオジブリを設立し、『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』などの作品を、国内ばかりでなく海外でもヒットさせる。


● 今日亡くなった人

1804年 高橋至時(よしとき)……江戸時代中・後期の暦算家。

1869年 横井小楠……幕末から明治にかけて活躍した思想家・政治家。

1919年 松井須磨子……新劇女優として活躍。

1947年 永野修身……明治・大正・昭和期の海軍軍人。海軍大臣・軍令部総長・元帥歴任。

1983年 佐和隆研……美術史家で、密教美術や仏像研究の第一人者。

2007年 安藤百福……日清食品創業者。「チキンラーメン」「カップヌードル」を開発し、世界的に普及させた。


● 過去のマイブログ「1月5日」のテーマ一覧

2015年   「悲劇のヒロイン」 松井須磨子
島村抱月と「芸術座」を結成し、トルストイ原作『復活』の劇中歌「カチューシャ」を大ヒットさせるなど、新劇女優として活躍するものの、急死した抱月を追って、1919年1月5日に自殺した松井須磨子の生涯を綴ります。今の長野市松代町に旧松代藩士の5女として生まれた松井須磨子(本名・小林正子)は、17歳のとき、菓子屋「風月堂」に嫁いでいた姉を頼って上京し、戸板裁縫女学校に入学しました……。

2012年   幕末維新期の指導者・横井小楠
幕末・明治維新にかけて思想家・政治家として活躍し、維新の十傑のひとりとされる横井小楠が亡くなった日です。1809年、肥後・熊本藩藩士の子として生まれた横井小楠は、藩校の時習館に入校すると、その優れた才能がみこまれて、1837年には時習館の塾長にまでなりました……。

2011年  「おもしろ落語」 コーナー新設
「古典落語」の時代設定は、ほとんどが江戸や明治・大正・昭和初期ですが、落語の登場人物が、どんなに苦しい状況下にあっても、見事に生き生きと乗り切るたくましさに、思わず吹き出してしまいます。そして、あらためて「古典落語」が、世の中が変わっても通用する、普遍性のある噺であることを感じてしまいます。そんな「古典落語」の代表作を、私なりのやり方で紹介してまいります……。

2010年  なぜ、お正月はおめでたいの ?
「新しい年がくると、みんな今年もがんばろうという気持になるよね。それで、『おめでとう』というんだ」 と質問してきた5歳の孫にいっても、不満そうな顔をしています。そこで 「きみは、お誕生日になると歳がひとつ増えるので、みんなから『おめでとう』といわれるよね。でも、おじいちゃんの子どものころは、数え年といって、お正月になると歳がひとつ増えたの。だから、『おめでとう』というようになったんだ」(注:1950年の1月1日から、満年齢に改正) というと、すこし満足そうな顔をしました……。

2009年   新年のごあいさつ
今年創業35周年を迎えます。1974年、第1次オイルショックの余韻が消えやらぬ日本経済不況の真っ只中に、東京・文京区の酒屋の2階、わずか4坪ほどの事務所で産声をあげました。そのちっぽけだった会社が、35年も息ながらえてきたことに、深い感慨をおぼえます……。

2007年   いずみ書房 今年の3大ニュース
この度、元「NHK英語であそぼ」でクリスお姉さん役をやっておられたクリステル・チアリさんにインタビュアーになってもらい、「セサミえいごワールド」使用1年で、ネイティブ並みに上達した小学1年生の男の子を取材しました。この映像を加えた新DVDサンプルも近く完成し、更なる拡売につなげます……。

2006年   松本清張の「熱い絹」はお勧め
自然の密室マレーシアのキャメロン・ハイランドに忽然と消えたタイ・シルク王。はたして、事故か拉致されたのか、あるいは失踪か。この事件と軽井沢で起きた殺人事件との間にひとつの接点が見出された時、謎が謎を呼び、劇的に進行していく。1967年に起きたタイ・シルク王「失踪」事件を背景に、雄大な構想でまとめあげられた本格長編推理小説への率直な読後感は、「久しぶりに面白い小説に出会った」というものだ。ぐいぐい惹きつける面白さは、昔読んだ数々の作品に共通するものがある。しかも、この土地を昨年訪問しただけに親近感がわき、この地を再訪したい気持ちになった……。
投稿日:2017年01月05日(木) 05:11

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)