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2016年版 4月25日はこんな日


● 今日(4月25日)の主なできごと

1792年 ギロチンの実用化……当時のフランスは、フランス革命後の恐怖政治により、毎日何百人もの人が処刑されていた。そこで、内科医で国民議会の議員だったギヨタンは、受刑者に無駄な苦痛を与えず、しかも全ての身分が同じ方法で処刑できるような「単なる機械装置の作用」により行うよう議会で提言し、その案が採択された。その後、外科医のアントワヌ・ルイが設計の依頼を受けて、各地の断頭台を研究し、刃を斜めにするなどの改良を加えた。そのため当初は、ルイの名前をとって「ルイゼット」とか「ルイゾン」と呼ばれていたが、この装置の人間性と平等性を大いに喧伝したギヨタンの方が有名になり、ギヨタンから名前をとったドイツ語読みの「ギロチン」が定着、この日実用化された。ルイ16世やその妃マリー・アントアネットをはじめ何万人もの人が首を切られたが、ギヨタンもまたギロチンで処刑された。

1953年 DNAの構造……イギリスの科学誌『ネイチャー』に、英米の科学者ワトソンとクリックがDNA(デオキシリボ核酸)が、生物の細胞にめずらしい構造をもっていることを発表。この発見により、生物学は大きく発展、最近では犯罪捜査の犯人割り出しや、親子など血縁の鑑定などに、DNA鑑定が威力を発揮している。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界マラリアデー……2000年のこの日にナイジェリアでマラリア撲滅国際会議が開かれたことを記念して、同会議はこの日を「アフリカ・マラリア・デー」として制定。2008年から世界保健機関は「世界マラリアデー」として実施。


● 今日生まれた人

1599年 クロンウェル……イギリス(イングランド)の政治家。清教徒革命を指導して初代護国卿となり独裁政治を行う。

1662年 徳川家宣……江戸幕府第6代将軍。5代将軍綱吉の「生類憐れみの令」廃止、新井白石を登用。

1874年 マルコーニ……イタリアの電気技師。世界初の無線通信成功後、イギリスとカナダを結ぶ無線通信にも成功。

1884年 田村俊子……明治・大正期の小説家。代表作『誓言』『嘲弄』『木乃伊の口紅』など。

1922年 三浦綾子……昭和・平成期の小説家。代表作『氷点』、自伝『道ありき』など。


● 今日亡くなった人

1613年 大久保長安……戦国時代の武将。武田氏から徳川氏の家臣、後に江戸幕府勘定奉行。佐渡金山等の開発、5街道の1里塚建設など。

1744年 セルシウス……スウェーデンの物理学者・天文学者。摂氏温度目盛りを考案。

1868年 近藤勇……幕末期の「新選(撰)組局長」。官軍に抵抗して捕えられ斬首。

1946年 岩波茂雄……大正・昭和期の出版人。岩波書店創業。

1968年 万城目正……昭和期の作曲家。代表作『リンゴの唄』『悲しきロ笛』『この世の花』など。

1973年 石橋湛山……大正・昭和期のジャーナリスト・政治家・教育者。第55代首相。

1976年 キャロル・リード……イギリスの映画監督。代表作『第三の男』『オリバー!』など。

1978年 東郷青児……大正・昭和期の洋画家。代表作『パラソルさせる女』など、柔らかな曲線と色調で描かれた女性像に人気。

1992年 尾崎豊……昭和・平成期のシンガーソングライター。『十七歳の地図』でデビュー後、若者たちの心をとらえ続け、死去から20年以上経過した今も人気は衰えない。


● 過去のマイブログ「4月25日」のテーマ

2014年ブログ 「天下の総代官」大久保長安
戦国時代の甲斐武田家に仕え、武田滅亡後は徳川家の家臣となり、のちに鉱山開発などの業績が認められ、江戸幕府の奉行にまでのぼりつめた大久保長安(おおくぼ ながやす)が、1613年に亡くなった日です。1545年、武田信玄おかかえの猿楽師の子として甲斐(山梨)に生まれた長安は、武田領内にある黒川金山などの鉱山開発や税務などに従事しました。信玄没後は武田勝頼に仕えるものの、長篠の戦いに敗れ、1582年、織田信長・徳川家康連合軍の侵入(甲州征伐)によって武田家が滅ぶと、長安は家康にしたがう……。

2013年ブログ 「名出版人」岩波茂雄
わが国を代表する出版社のひとつとされる岩波書店を創業した岩波茂雄(いわなみ しげお)が、1946年に亡くなった日です。1881年、長野県諏訪の農家に生まれた岩波茂雄は、15歳のときに父が亡くなったことで母の農業を手伝いながら地元の中学に通いました。1899年に上京すると、1901年に第一高等学校に入学しました。しかし、友人だった藤村操が自殺したことで、哲学書をたずさえて山籠りをし、死と正面から向き合いました……。

2012年ブログ 「新撰組」 と近藤勇
江戸幕末期に「新撰組の局長」として幕府側に立って活躍した近藤勇(こんどう いさみ)が1868年に亡くなった日です。1834年、武蔵国多摩郡(現・調布市野水)の農民の子として生まれた勇は、15歳のとき近藤周介の剣術道場に入門し、めきめき腕をあげていきました。やがて盗人を退治するなどして認められ、1849年には周介の養子となって農民の子を中心とした試衛館道場を開き、のちに新撰組の副長となる土方(ひじかた)歳三と協力して……。

2007年ブログ  「アフリカ(2)」 巻末解説
1980年に初版を刊行した「子どもワールド図書館」(38巻) 第21巻「アフリカ(2)」 の巻末解説と、その後の変化を記した補足事項を記します。産業の不振とともに、アフリカの多くの国ぐにがかかえている大きな問題の一つに、人種の複雑さがあります。アフリカ大陸には、*[4億をこえる人びと]が住んでいます。そのほとんどは原住民です。*[2002年現在の人口約9億人 2014年に11億人突破]

2006年ブログ ファーブルの昆虫記
「ファーブルの昆虫記」 を読んだ子どもたち(小学校1〜6年生) は、大きくわけると2つのことについて、おどろいたり感銘したりしています。まず1つは、この昆虫記のなかにえがかれている虫たちへのおどろきと、そのおどろきから発展しての、深い思考です。アリ、ハチ、クモ、セミ、カマキリなどの生きる姿の、あまりの不思議さ、神秘さ、強さ、悲しさ、やさしさ。子どもたちは、これらに目を見はり、いちように 「ただ虫けらだと思っていた虫たちは、みんないっしょうけんめいに生きているのだ」 ……。
投稿日:2016年04月25日(月) 05:44

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)