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2016年版 4月21日はこんな日


● 今日(4月21日)の主なできごと

1583年 秀吉「賤ヶ岳の戦い」に勝利……羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と織田家最古参の重臣柴田勝家との戦いで、織田勢力を二分する激しいものとなり、秀吉はこの戦いに勝利することによって亡き織田信長が築き上げた権力と体制の正統な継承者となることを決定づけた。敗れた勝家は、越前北ノ庄(今の福井市)に逃れるも、3日後に妻のお市の方(信長の妹)らとともに自害。

1729年 「天一坊」の処刑……徳川幕府第8代将軍徳川吉宗の子といつわって名乗っていたことを、勘定奉行稲生正武に見破られた天一坊が処刑された。のちに稲生正武を大岡越前に代えられ、歌舞伎などの人気演目になった。

1854年 韮山反射炉が完成……伊豆代官の江川太郎左衛門は、伊豆韮山に大砲鋳造のために反射炉(銑鉄を溶かす炉)を完成させた。

1954年 指揮権の発動……造船疑獄で吉田茂首相は、犬養健法相に指揮権発動を命じ、捜査は打ち切りとなった。この事件は、計画造船などをめぐる海運・造船業界と政財界を巻き込む一大贈収賄事件で、検察当局は贈賄で山下汽船など海運業者・造船業者幹部を、収賄などで佐藤栄作幹事長らを逮捕する寸前だった。政権崩壊の危機を恐れた吉田内閣が事件のもみ消しをはかったもので、この日を境に検察の捜査は政治の厚い壁に阻まれ、事件は闇に葬られてしまった。なお、犬養法相は、翌日、非難の声に辞職。

1989年 「ゲームボーイ」発売……任天堂が携帯ゲーム機「ゲームボーイ」をこの日に発売。小売価格は12,800円だったにもかかわらず、多様なソフトで人気を博し、3200万台以上を売り上げる大ヒットとなった。


● 今日の主な記念日・恒例日

民放の日……1951年のこの日、日本で初めて民間放送16社に予備免許がおりて、これまでNHKだけの放送から、さまざまな局の番組を選べるようになった。翌1952年のこの日には、日本民間放送連盟(民放連)発足した。これを記念して民放連は、1968年「放送広告の日」として制定し、1993年に「民放の日」に改称。


● 今日生まれた人

1729年 エカテリーナ2世(大帝)……ロシアのロマノフ朝第12代の女帝。領土をポーランドやウクライナに拡大し、「大帝」といわれる。

1782年 フレーベル……ドイツの教育者。世界で初の幼稚園を創始。

1816年 シャーロット・ブロンテ……イギリスの小説家。ブロンテ三姉妹の長女。代表作『ジェーン・エア』など。

1864年 ウェーバー……ドイツの社会学者・経済学者。

1883年 三船久蔵……明治・大正・昭和期の柔道家。小柄な体形ながら最高位の十段に昇進。

1926年 エリザベス2世……イギリスの国王。16か国の主権国家(イギリス連邦王国)君主。


● 今日亡くなった人

1731年 デフォー……イギリスの小説家・ジャーナリスト。代表作『ロビンソン・クルーソー』など。

1910年 マークトウェーン……アメリカの小説家。代表作『トムソーヤの冒険』『ハックルベリーフィンの冒険』『王子とこじき』など。

1946年 ケインズ……イギリスの経済学者。代表著作『雇用・利子および貨幣の一般理論』など。

1980年 オパーリン……ソ連の生化学者。化学進化説を提唱し、生命の謎を解明。

2004年 藤田田……昭和・平成期の実業家。日本マクドナルド・日本トイザらス創立。著書『ユダヤの商法 世界経済を動かす』はベストセラー。 


● 過去のマイブログ「4月21日」のテーマ

2015年ブログ 「近代経済学の始祖」ケインズ
『雇用・利子および貨幣の一般理論』など10冊以上もの著書による新しい経済理論により、全世界の人々に大きな影響を与えたイギリスの経済学者ケインズが、1946年に亡くなった日です。1883年、経済学者の父と、ケンブリッジ市長の母の子としてケンブリッジに生まれたジョン・メイナード・ケインズは、イートン校を経て、ケンブリッジ大学のキングス・カレッジで数学を専攻するかたわら、政治・経済から芸術に至るまで幅広い教養を身につけました……。

2014年ブログ 「イギリス小説の父」 デフォー
『ロビンソン・クルーソー』を著すなど、作家、ジャーナリストとしてぼう大な作品を残したデフォーが、1731年に亡くなった日です。1660年、ロンドンの肉屋の子として生まれたダニエル・デフォー(本名フォー)は、非国教会の学校に学び聖職者をめざすものの果たせず、メリヤス商やレンガ製造などさまざまな商業活動に従事しました。政治にも興味を持ち……。

2010年ブログ 賤が岳の合戦
豊臣(羽柴)秀吉 が、信長亡きあと後継の最大のライバル柴田勝家と戦った「賤(しず)が岳の合戦」が、1583年にあった日です。1582年、天下を治めるかにみえた 織田信長 は、京都本能寺で家臣明智光秀に討たれてしまいました。信長の後継をめぐる争いは、信長の長男の子秀信(当時3歳)を推す秀吉派と、三男の信孝を推す勝家派に分かれました……。

2009年ブログ 幼稚園の父・フレーベル
世界で初めて幼稚園をつくるなど、小学校就学前の子どもたちのための教育に一生を捧げたドイツの教育者フレーベルが、1782年に生まれた日です。チューリンゲン地方の牧師の家に生まれたフリードリヒ・フレーベルは、満1歳にならないうちに母を亡くし、愛にうえた、さびしい少年時代をすごしました。のちに教育家となったフレーベルは「子どもの教育には、母の愛がなによりたいせつである。母と子を切りはなすことはできない」といっています……。

2006年ブログ ビルマの竪琴
「ビルマの竪琴」(竹山道雄作) のあらすじは、次の通りです。太平洋戦争が日本の敗戦に終わったビルマに、歌う隊とよばれる日本軍の1部隊があり、その隊に竪琴のうまい水島という上等兵がいました。水島は隊長の命令で、敗戦を信じないでまだ戦おうとする日本兵たちの説得にでました。ところが、水島は、それっきり隊へもどってきませんでした。あちこちに打ち捨てられている日本兵の死骸……。
投稿日:2016年04月21日(木) 05:33

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)