« 2016年02月22日 | 児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top2016年02月24日 »

最新記事【2016年02月23日】


● 今日(2月23日)の主なできごと

1784年 漢委奴国王の金印……福岡県の小島・志賀島の農民が、田んぼの用水路で金印を発見し、黒田藩に差し出した。そこには「漢委奴国王」と彫ってあり、金印は、1954年から「国宝」に指定。

1836年 アラモの戦い……アラモの砦に立てこもるデイビィ・クロケットら182人のアメリカ・フロンティア義勇軍に対し、3000人ものメキシコ正規軍が攻撃を開始し、義勇軍は13日後に全滅。ただし、メキシコ軍も大打撃を蒙り、この地にテキサス共和国ができ、1845年にはアメリカ合衆国と合併して、テキサス州となった。

1854年 初の蒸気機関車運転……日米和親条約を結ぶため再来航したペリーらの一行は、アメリカ大統領からの贈り物として模型の蒸気機関車を持ちこみ、横浜のペリー応接所の庭で試運転。小型ながらも幕府の役人たちを乗せて走って人々を驚かせた。

1977年 日本初の静止衛星……宇宙開発事業団は、技術試験衛星「きく2号」打上げに成功。種子島宇宙センターから打ち上げられたこの衛星は、赤道上空を地球の自転と同じ周期で公転。追跡管制、軌道保持、姿勢保持に関わるさまざまな技術の取得を目的とするもの。

1987年 ニュートリノ初検出……岐阜県神岡町のカミオカンデで、大マゼラン星雲で起きた超新星爆発によるニュートリノを世界で初めて検出。この新しい天文学を切り拓いた功績により、2002年に小柴昌俊がノーベル物理学賞を受章。


● 今日の主な記念日・恒例日

富士山の日……「ふ(2)じ(2)さん(3)」(富士山)の語呂合せと、この時期は、富士山がよく望めることから山梨県河口湖町や静岡県が制定。

税理士記念日……1942年のこの日、「税理士法」の前身である「税務代理士法」が制定されたことにちなみ、税理士制度の意義をPRすることを目的に日本税理士会連合会が記念日とした。


● 今日生まれた人

1685年 ヘンデル……ドイツ生まれでイギリスに帰化した作曲家。代表曲『メサイア』など。バッハと並ぶバロック音楽の完成者。

1818年 フォンタネージ……イタリアの風景画家。日本で開校した工部大学校のお雇い外国人教師。

1870年 本多光太郎……明治・大正・昭和期の物理学者。KS鋼発明。

1876年 林銑十郎……大正・昭和期の陸軍軍人・政治家。第33代首相。

1891年 倉田百三……大正・昭和期の劇作家・評論家。代表作『出家とその弟子』『愛と認識との出発』など。

1899年 ケストナー……ドイツの小説家・児童文学者。代表作『エミールと探偵たち』『ふたりのロッテ』『飛ぶ教室』など。

1915年 野間宏……昭和期の小説家・評論家。代表作『暗い絵』『真空地帯』『青年の環』など。

1934年 池田満寿夫……昭和・平成期の版画家・小説家・映画監督。代表作『エーゲ海に捧ぐ』など。


● 今日亡くなった人

1855年 ガウス……ドイツの数学・物理学・天文学者。

1934年 エルガー……イギリスの作曲家。代表作『威風堂々』『エニグマ変奏曲』『ゲロンティアスの夢』など。

1942年 ツバイク……オーストリアの作家。代表作『マリー・アントワネット』『メアリー・スチュアート』などの評伝。

1946年 山下奉文(ともゆき)……昭和期の陸軍軍人。陸軍大将。マレー作戦を指揮、マニラの軍事裁判により死刑。


● 過去のマイブログ「2月23日」のテーマ

2015年ブログ なぞ(エニグマ)の作曲家・エルガー
イギリス近代音楽を代表する作曲家で、行進曲『威風堂々』や『エニグマ変奏曲』『ゲロンティアスの夢』などを作曲したエルガーが、1934年に亡くなった日です。1857年、インクランド中央部ウースター近郊の楽器商の子に生まれたエドワード・エルガーは、幼いころからプロ並みのバイオリニスト・オルガ二ストだった父から音楽を教えこまれて育ちました。しかし、経済的な事情で専門的な音楽教育を受ける機会に恵まれなかった……。

2012年ブログ 『出家とその弟子』 の倉田百三
大正、昭和前期に活躍した劇作家・評論家の倉田百三(くらた ひゃくぞう)が、1891年に生まれた日です。1891年、広島県庄原市の呉服商の家に生まれた倉田は、第一高等学校(現・東大教養学部)へ入学し、猛勉強をしてトップの成績をおさめるものの肺結核にかかり、中退せざるをえませんでした。宗教に対する強い関心から、無一物・路頭を原点として懺悔の奉仕をするという西田天香のつくった「一燈園」に入り、療養生活をしながらも、病床で執筆活動を続けました……。

2011年ブログ 「おもしろ古典落語」10回目 ねずみ
名工・左甚五郎にまつわるお笑いの一席をお楽しみください。江戸・日本橋橘町の大工・政五郎の家に十年もの間居候をしていた左甚五郎。その政五郎が亡くなり、今は2代目のせがれの後見をしていますが、もともと旅が好きなため、まだ見ていない奥州・松島を見物しようと、伊達六十二万石のご城下・仙台までやってきました……。

2010年ブログ 漢倭奴国王の金印
1784年のこの日、福岡県の小島・志賀島(しかのしま)の農民が、田んぼの用水路で金印を発見し、黒田藩の殿様に差し出しました。そこには「漢委奴国王」(かんのなのわのこくおう)と彫ってありました。1世紀の頃になると生産力の発達にともなって、貧富の差があらわれはじめ、力の強い部族が弱い部族を滅ぼして、政治的な社会である「国」があちこちに出来てきました……。

2009年ブログ 「ハレルヤコーラス」 のヘンデル
バッハと並びバロック音楽の完成者といわれ、ドイツに生まれイギリスに帰化した作曲家ヘンデルが、1685年に生まれた日です。ヘンデルは、ドイツのハレというところで生まれました。ちょうどその1か月ごに、おなじドイツでバッハが誕生しています。二人とも、バロック音楽の完成者として、世界に名をのこしました。バッハが国内で活躍したのに対して、ヘンデルは、イタリアで学んだあとイギリスへ行って、おおくの仕事をしたので、むしろイギリスの作曲家といわれています……。

2007年ブログ  人口増と環境破壊
「子どもワールド図書館」の初版が刊行されたのは1980年のことでした。当時、世界の人口は、およそ45億人といわれていました。それから25年後2005年現在の人口は、65億人といいます。何と20億人も増えています。日本やヨーロッパ諸国はほとんど増えていないのにくらべ、未開発国といわれる国ぐにでめだちます。たとえば、アフリカ大陸の人口は4億人だったのが9億人と倍以上に、インドは6億8000万人だったのが、11億人を超えました。日本の人口と大差のなかったインドネシアは2億2300万人、ブラジルは1億8600万人に増加しています……。

2006年ブログ  80日間世界一周 7
「レディバード特選100点セット」のうち、フランスの作家ジュール・ベルヌ(18428-1905)の「80日間世界一周」の7回目。長くて寒い夜でした。雪でおおわれ、凍りついたこの地に太陽がのぼるころ、銃声がきこえました。そして、ついに行進する男たちの一群があらわれたのです。フィリアス・フォッグが、いなくなった乗客と兵隊たちの先頭に立っていました……。
投稿日:2016年02月23日(火) 05:02

2016年02月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)