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2016年版 1月13日はこんな日


● 今日(1月13日)の主なできごと

1653年 玉川上水建設命令…江戸幕府は急増する江戸市民の水を補うために、町人(玉川)清衛門、庄衛門兄弟に建設を命じた。多摩川上流の羽村から四谷まで距離約43km・高低差約100mに水を通す大規模な難工事だったが、翌年6月、江戸市内に流れこんだ清流に、江戸市民は躍り上がって喜んだといわれている。この水のおかげもあり、江戸の人口は、17世紀末には100万人に達し、ロンドンやパリを越えて世界一だった。

1860年 咸臨丸出港…江戸幕府がオランダから購入した洋式軍艦咸臨丸は、品川沖からアメリカに向けて出港した。勝海舟を艦長に、福沢諭吉、中浜万次郎らをのせて、初の太平洋横断に成功。日米修好通商条約調印に伴う遣米使節団の随伴を兼ねたものでもあった。

1935年 ザールがドイツ復帰…ドイツとフランスの国境にあり良質な石炭に恵まれ鉄鋼業や工業が盛んだったザール地方は、第1次世界大戦後ドイツ本国から分離され、フランスの保護領になっていた。この日の住民投票の結果ドイツへ復帰、ヒトラーはこれをナチスの勝利として、さらに領土拡大のために軍備を整えていった。

1943年 敵性音楽禁止……内務省と内閣情報局は、ジャズなど米英の音楽を「敵性音楽」とし、演奏やレコード鑑賞を禁止。その理由は、敵性音楽は国民の士気を下げるというもの。

1945年 三河地震報道されず……東海地方にマグニチュード6.8の大地震「三河地震」がおこり、死者2300人を超える大被害が受けた。ところが政府は、国民の士気が落ちるとしてこの報道も許可しなかった。

1957年 美空ひばりに塩酸……人気歌手の美空ひばりは、浅草国際劇場で公演中に塩酸をかけられ、全治3週間の大けがを負った。犯人は美空のファンの女性で「みにくくなった顔が見たい」という異常心理が動機といわれる。


● 今日の主な記念日・恒例日

たばこの日……1946年、この日高級たばこ「ピース」が発売されたことで制定された。発売当初、他のたばこは4円なのに、ピースは10本入7円、パッケージは平和の象徴「鳩」のデザイン。日曜・祝日のみひとり1箱に限って販売されたが、東京有楽町の売店では、1000箱が1時間で売り切れたという。

● 今日生まれた人

1543年 狩野永徳……安土桃山時代の画人で「狩野派」を代表する日本美術史上最も著名な画家の一人。代表作『唐獅子図屏風』『洛中洛外図屏風』『山水花鳥図』など。

1828年 狩野芳崖……明治期の日本画家。代表作『不動明王』『悲母観音』『大鷲』など。

1849年 べルツ……ドイツの医師。「お雇い外国人」として来日、公衆衛生や伝染病予防に寄与して「日本医学発展の恩人」といわれる。草津や箱根を温泉治療地として開発したことでも知られる。

1863年 岸田俊子……明治時代の自由民権運動家で、女性運動の先駆者。福田(景山)英子らにも影響を与え、女子教育にも尽力。


● 今日亡くなった人

1199年 源頼朝…武士による初めての政権となった鎌倉幕府の初代将軍。

1724年 英一蝶……江戸時代中期(元禄期)の画家。代表作『四季日待図巻』『吉原風俗図巻』『雨宿り図屏風』など。

1864年 フォスター…アメリカの歌曲作曲家。代表作『おおスザンナ』『オールドブラックジョー』『故郷の人々』『草競馬』など。

1908年 橋本雅邦……明治期の日本画家で、横山大観、下村観山、菱田春草らの優れた後進を育てた。代表作『龍虎図』『白雲紅樹図』など。

2000年 丸木俊……女流画家。夫の丸木位里とともに15部からなる連作『原爆の図』を描く。


● 過去のマイブログ「1月13日」のテーマ

2015年ブログ 『原爆の図』 の丸木俊
配偶者の丸木位里とともに15部からなる連作『原爆の図』を描き、『ひろしまのピカ』など数多くの絵本を手がけたことで知られる女流洋画家の丸木俊(まるき とし)が、2000年に亡くなった日です。1912年、北海道石狩平野の北にある秩父別町の寺の長女として生まれた俊(本名・俊子)は、18歳で上京し、苦学しながら女子美術専門学校(今の女子美術大)で洋画を学びました……。

2012年ブログ 異色の風俗画家・英一蝶
はなやかな元禄期の江戸を中心に活動した多芸な画家・英一蝶(はなぶさ いっちょう)が、1724年に亡くなった日です。1652年、医者の子として京都に生まれた一蝶(本名・多賀香信)は、絵の好きな父の影響を受けて育ちました……。

2011年ブログ 障壁画の大家・狩野永徳
『唐獅子図屏風』『洛中洛外図屏風』『山水花鳥図』など、室町時代から江戸時代まで日本画壇の中心だった[狩野派]を代表する狩野永徳(かのう えいとく)が、1543年に生まれた日です。ふすま、障子、屏風(びょうぶ)、壁などにえがかれた絵を、障壁画といいます……。

2010年ブログ 鎌倉幕府をはじめた源頼朝
はじめて武士による政権となった鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝(みなもとのよりとも)が、1199年に亡くなった日です。平安時代の中期以降、天皇や貴族が治めていた摂関政治・院政の世に、武士が力を強めてきたのは、1156年におこった「保元の乱」がきっかけだといってよいでしょう……。

2009年ブログ アメリカ音楽の父・フォスター
「オールドブラックジョー」「故郷の人々」など数多くの歌曲を作曲したアメリカを代表する作曲家フォスターが、1864年に亡くなった日です。150年の歳月を越えて世界の人びとに口ずさまれている『おおスザンナ』『草競馬』『なつかしきケンタッキーホーム』。このほか、およそ180の名曲を作ったステファン・コリンズ・フォスターは、1826年、アメリカ東部のペンシルベニア州ピッツバーグ市で生まれました……。

2007年ブログ  親は、話をしている子どもの代弁をしない
「この子は、人まえにでると、だまりんこになってしまう。家では、よく、おしゃべりするのに、内気なのかしら」──こういって、なげかれるお母さんが少なくありません。ところが、こんな子どもの場合、そのほとんどは、内気などという性格からくるものではありません。多くは、子どもをとりまく状況が原因になっています……。

2006年ブログ レディバード版昔話6 まほうのかゆなべ
この話もグリム童話の1つです。家に、食べるものが全くなくなってしまったある日、おなかをすかせた女の子が、魔法使いのおばあさんから不思議なかゆなべをもらいます。このかゆなべは、命令されると、欲しいだけおかゆを作りつづけます。しかし、少女のお母さんが、おかゆを作るのをやめさせる命令の言葉を忘れてしまったために、町じゅうがおかゆであふれてしまう──というユニークなお話……。
投稿日:2016年01月13日(水) 05:43

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)