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最新記事【2016年10月31日】


● 今日(10月31日)の主なできごと

1517年 95か条の論題……ドイツの神学者ルターは、ローマ教会の免罪符の発行などを批判する「95か条の論題」を、ビッテンベルク城教会の扉にはりだした。これがきっかけとなって、キリスト教の「宗教改革」がはじまった。

1884年 秩父事件……この日、埼玉県秩父郡で、農民を中心とした「秩父困民党」を結成した約3千人が暴動をおこし、高利貸や郡役所、警察署などを襲った。政府は、警察隊・憲兵隊等を送りこむものの苦戦、11月4日になってようやく鎮圧した。事件後、田代栄助ら7名の首謀者に死刑がいいわたされた。


● 今日の主な記念日・恒例日

ハロウィン……カトリックの諸聖人の祝日である「万聖節」の前夜祭で、古くはケルト人の行っていた収穫感謝祭が、他民族の間にも行事として浸透していったものとされている。ハロウィンをアメリカに伝えたのは、1840年代のアイルランド移民だった。名物のおばけちょうちんは、カブで作っていたが、アメリカには大きなカブがなかったためにカボチャを使うようになった。おばけちょうちんを持ち、魔女や妖精、お化けなどに仮装した子どもたちが、近くの家を1軒ずつ訪ねては Trick or treat. (お菓子をくれないといたずらをするよ)と大声をたてる。子どもたちがきた家では、用意しておいたお菓子をわたして、仮装をほめてあげるという楽しいお祭り。最近は、日本でも都会を中心に盛んになってきた。

日本茶の日……1192年のこの日、臨済宗開祖の栄西が宋から帰国し、茶の種子と製法を持ち帰ったとされることに由来する記念日。


● 今日生まれた人

1632年 フェルメール……オランダの画家。代表作『牛乳を注ぐ女』『真珠の耳飾りの少女』『デルフト眺望』など。

1833年 ボロディン……ロシアの作曲家。代表作『中央アジアの草原にて』など。ロシア五人組の一人。

1835年 バイヤー……ドイツの有機化学者。顔料インディゴを合成。

1883年 マリー・ローランサン……フランスの画家。代表作『シャネル嬢の肖像』『花摘む少女』など。

1887年 蒋介石……中国の政治家。「中華民国」初代総統。

1934年 灰谷健次郎……昭和・平成期の児童文学作家。代表作『兎の眼』『太陽の子』など。


● 今日亡くなった人

1903年 片岡健吉……明治期の政治家。自由民権運動家。衆議院議長歴任。

1984年 インディラ・ガンジー……インドの第6代首相。初代首相ネルーの長女。

1990年 幸田文……昭和期の小説家・随筆家。代表作『流れる』『おとうと』『黒い裾』など。


● 過去のマイブログ「10月31日」のテーマ

2014年ブログ 「自由民権運動のリーダー」 片岡健吉
政治結社「立志社」などを創設して、国会開設を求め、民主主義をめざす反政府運動を展開した片岡健吉(かたおか けんきち)が、1903年に亡くなった日です。1843年、土佐(高知県)藩の上士(上級武士)の長男として高知城下生まれた片岡健吉は、乾(のちの板垣)退助に少年時代から目をかけられて、藩の役人として順調に出世し、1863年には御普請奉行となっています……。

2013年ブログ 『流れる』 の幸田文
幸田露伴亡き後、父の思い出をつづった数々の名随筆で注目され、長編小説『流れる』『おとうと』などを著した女流作家・随筆家の幸田文(こうだ あや)が、1990年に亡くなった日です。1904年、作家の幸田露伴の次女として東京・向島に生まれた幸田文は、5歳のときに母を失い、のちに姉や弟も亡くなりました。女子学院を卒業し、1928年に清酒問屋の息子と結婚し長女を出産しますが、嫁ぎ先の家業は長く続かず……。

2012年ブログ 『兎の眼』 の灰谷健次郎
『兎の眼』『太陽の子』など児童文学のベストセラーを著わした作家の灰谷健次郎(はいたに けんじろう)が、1934年に生れた日です。神戸市の貧しい家庭に生まれた灰谷健次郎は、働きながら定時制高校に通いました。大阪学芸大学(現・大阪教育大)卒業後は、神戸の小学校教師を務めるかたわら、児童詩誌『きりん』の編集に携わりながら、創作活動をはじめました……。

2011年ブログ 「中華民国」 と蒋介石
孫文の後継者として「中華民国」の統一を果たして最高指導者となった蒋介石(しょう かいせき)が、1887年に生まれた日です。中国の浙江省奉化県の塩商人の家に生まれた蒋介石は、1907年に保定軍官学校を卒業後、日本の陸軍士官学校に留学して軍事教育を受けました。1911年に帰国すると、孫文が中心となって清を倒して共和国をうちたてた「辛亥(しんがい)革命」に参加。孫文の信任を得て……。

2008年ブログ 「フェルメール展」大盛況
今週の火曜日、スケジュールに余裕があったのと久しぶりの秋晴れに誘われて、かねてから行ってみたかった「フェルメール展」へ出かけてみました。前日、株価がバブル崩壊後最安値、円高加速、景気の先行きに悲観論続出などとニュースで騒がれていても、上野公園はそんな世間の情勢などとは無縁であるかのようにおだやかで、たくさんの人出でにぎわっていました……。

2006年ブログ 「アインシュタイン」のこども時代
アインシュタインが5歳になったときのこと。ある日、父から、ふしぎなものをもらいました。東・西・南・北を書いた文字盤に1本の針がついていて、針の向きは、文字盤をどんなに回しても変わりません。家に入って戸をしめきっても同じです。父に 「この地球には目に見えない磁力というものがあって、その磁力が針をひっぱっているのだよ」 と教えられると、なにもないと思っていた空間に、なにかがあるなんて、ますます不思議です……。

2005年ブログ 香港・中国印象記
去る10月22日から27日まで、ビジネス旅行開発主催「香港ギフト・プレミアム2005と広州交易会2期」へ出かけた。香港、中国へは初めての旅行だった。私にとってこの旅行の目的は、次の3点にあった。(1)世界でも最大規模といわれる中国「広州交易会」とはどんな内容の見本市なのか。同時期に香港でおこなわれる「香港ギフト・プレミアム」を視察することで、その比較をしてみたい。そして、この視察の中で、当社が今後タイアップしてみたい商材やメーカーがあるか……。
投稿日:2016年10月31日(月) 05:35

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)