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最新記事【2018年01月22日】


● 今日(1月22日)の主なできごと

1887年 日本初の電灯会社……エジソンの発明した白熱電球を改良した藤岡市助は、大倉喜八郎ら実業家を説き伏せて東京電燈会社(のちの東京電力)を1983年に設立。この日営業を開始し、移動式の石油発電機を使って舞踏会の行われている鹿鳴館に電灯をともした。これがきっかけとなって日本橋に火力発電所が完成、やがて日本の電灯事業は全国へ広がっていった。

1889年 国民皆兵……改正徴兵令の公布により、これまでの戸主徴兵令猶予がなくなり、国民皆兵となる。

1905年 血の日曜日事件……ロシアの首都ペテルブルクで、労働者10数万人が皇帝へ請願のデモ行進をしていたところ、軍隊が突然発砲し3千人余りの人たちが死傷。当時は、日露戦争のさなかで、年初に旅順が陥落するなど、人々の生活の苦しさはピークに達していた。この事件をきっかけに、各地にソビエトが生まれたことで「ロシア第1革命」ともよばれている。


● 今日の主な記念日・恒例日

カレーの日……1982年、学校給食35周年を記念し、全国学校栄養士協議会はこの日の給食メニューをカレーに決め、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたことから制定された。

ジャズの日……JAZZの「JA」がJanuary(1月)の先頭2文字であり、「ZZ」が「22」に似ていることから、東京都内の老舗ジャズクラブのオーナーらによるJAZZ DAY実行委員会が制定し、2001年から実施。
 

● 今日生まれた人

1553年 毛利輝元……安土桃山・江戸時代前期の大名。豊臣政権五大老の一人で、長州藩の藩祖。

1561年 ベーコン……イギリスの哲学者。「知識は力なり」の名言で有名。

1775年 アンペール……フランスの数学・物理学者。電気力学の基礎法則を発見。電流の単位アンペア(A)は、アンペールにちなむ。

1788年 バイロン……イギリスのロマン主義を代表する詩人。代表作『ドン・ジュアン』『チャイルド・ハロルドの巡礼』など。

1793年 大塩平八郎……江戸時代後期の儒学者・与力。窮民救済を叫んで反乱(大塩平八郎の乱)をおこす。

1849年 ストリンドベリ……スウェーデンの劇作家。代表作『父』『令嬢ジュリー』『死の舞踏』など。

1905年 椋鳩十……児童文学者。代表作『片耳の大鹿』『大空に生きる』『孤島の野犬』『大造じいさんとガン』『マヤの一生』など。

1909年 ウ・タント……ビルマの政治家。第3代国連事務総長。


● 今日亡くなった人

1893年 河竹黙阿弥……幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎狂言作者。近松門左衛門、鶴屋南北とともに、3大歌舞伎作者の一人とされる。

1901年 ビクトリア……イギリスの女王。「世界の工場」といわれる経済の絶頂期を含む65年にわたるイギリス最長の治世。

1918年 吉田東伍……明治・大正期の近代能楽研究家・歴史・地理学者。代表作『大日本地名辞書』など。

1993年 安部公房……昭和・平成期の小説家。代表作『砂の女』『他人の顔』『燃えつきた地図』『箱男』など。


● 過去のマイブログ「1月22日」のテーマ

2015年 「独学の大家」 吉田東伍
『大日本地名辞書』の著者・編纂者、近代能楽研究家として知られる歴史・地理学者の吉田東伍(よしだ とうご)が、1918年に亡くなった日です。1864年、今の新潟県阿賀野市に農家の子として生まれた吉田東伍は、11歳の時に新潟英語学校を中退してからは学校教育を受けませんでした。1883年に小学校の代用教員になり、1887年には小学校正教員の検定に合格して地元水原小学校訓導となり、このころから歴史学を中心に、地理・天文・考古・人類学の研究を開始しました……。

2014年  江戸歌舞伎を集大成した河竹黙阿弥
幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎狂言作者の河竹黙阿弥(かわたけ もくあみ)が、1893年に亡くなった日です。1816年、江戸・日本橋にある質屋の長男として生まれた河竹黙阿弥(本名・吉村芳三郎)は、幼いころから読本に親しみ、やがて川柳や狂歌の創作にふけるようになりました……。

2013年 『砂の女』 の安部公房
三島由紀夫らとともに戦後派の作家とされ、『砂の女』『他人の顔』『燃えつきた地図』『箱男』など、海外でも高く評価されている作家の安部公房(あべ こうぼう)が、1993年に亡くなった日です。1924年、東京・滝野川の医師の子として生まれた安部公房は、幼少のころから満州で育ち、中学時代からリルケやハイデッガーらの外国の小説や詩を読みあさるなど天才的な少年でした……。

2010年  青春の革命詩人・バイロン
イギリス最大の詩人のひとりといわれるバイロンが、1788年に生まれた日です。バイロンは、ヨーロッパじゅうが、ゆれ動き、混乱していた19世紀の初めに、ロマン派の代表的な詩人として活躍した人です。するどい感覚で、おおくの詩をつくり、名をあげましたが、とつぜん軍隊に加わって、戦闘の中で死にました。短い人生でした。しかし、いつも情熱を燃やしつづけ、自由を求める、はげしい生涯をおくりました……。

2009年 「ありがとう」 「うやむや」 「おいしい」のおこり
「ありがたい」は、漢字では「有り難い」と書きます。これは、「存在することがむずかしい」「めったにない」という意味で、もともとは法華経から出た、神仏への謝意をあらわす言葉でした。ところが、江戸時代に入ったころから、それまで使われてきた「かたじけない」にかわって、一般的なお礼の言葉として「ありがとう」が使われるようになったようです……。

2008年  [おもしろ民話集30] 小石スープの威力
むかし、一人の旅人が森をとぼとぼと歩いていました。村になかなかたどりつかないので、今夜はどこですごそうかと心配になりだしました。すると、木の間に明かりが見え、一軒の小屋がみつかりました。小屋には暖炉の火が燃えています。旅人は、あの火にぬくもって少しでも食べ物にありつけたらと、小屋の戸をたたきました。「こんばんは。一晩泊めていただけないでしょうか」……。

2007年  空想豊かな子に
子どもは4、5歳になると、人間には、目に見える顔かたちのほかに 「心」 というものがあるのだなということを、なんとなく感じるようになってきます。そして、人間にだけではなく、動物や植物、物にも 「心」 があるように思うようになり、やがて、その心の世界をひろげて、空想を楽しむようになります……。
投稿日:2018年01月22日(月) 05:26

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)