« 2017年08月26日 | 児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top2017年08月28日 »

最新記事【2017年08月27日】


● 今日(8月27日)の主なできごと

663年 白村江の戦い……当時朝鮮半島では、新羅が唐(中国)の力を借りて、百済と高句麗を滅ぼして半島を統一しようとしていた。百済から援軍を求められた斉明天皇は、日本水軍を援軍に送ったが7月に病没、かわって中大兄皇子が全軍の指揮にあたった。しかしこの日、白村江(はくすきのえ)で、新羅・唐軍を迎え撃って奮闘したものの、翌日敗れてしまった。


● 今日の主な記念日・恒例日

『男はつらいよ』の日/寅さんの日……1969年のこの日、山田洋次監督・渥美清主演の映画『男はつらいよ』シリーズの第1作が公開されたことによる記念日。「フーテンの寅」が最初に登場したのはテレビドラマで、この時は最終回で寅さんは死亡した。ところが、あまりの反響の大きさに映画で復活。以来48作にも及ぶ世界最長の長編シリーズとなって、ギネスブックにも認定された。


● 今日生まれた人

紀元前551年 孔子……古代中国・春秋時代の思想家・教育者。「儒教」の祖。孔子と弟子たちの語録が『論語』で、孟子・荀子ら3千人もの弟子を育てる。

1838年 上野彦馬……幕末から明治期の写真師。日本初の写真館開業・プロカメラマン・従軍カメラマン。

1881年 岩波茂雄……大正・昭和期の出版人。「岩波書店」創業。

1883年 阿部次郎……大正・昭和期の哲学者・評論家。代表著作『三太郎の日記』『倫理学の根本問題』『美学』など。

1896年 宮沢賢治……大正・昭和期の詩人・童話作家。代表作『注文の多い料理店』『風の又三郎』『よだかの星』『セロ弾きのゴーシュ』(童話)『春と修羅』『雨ニモマケズ』(詩)など。

1910年 マザー・テレサ……マケドニア出身インドのカトリック修道女。

1925年 丸谷才一……昭和・平成期の小説家・文芸評論家。代表作『年の残り』『たった一人の反乱』『裏声で歌へ君が代』など。


● 今日亡くなった人

1576年 ティツィアーノ……イタリア盛期ルネサンスのベネチア派画家。代表作『ウルビーノのビーナス』『聖母被昇天』など。

1714年 貝原益軒……江戸時代前・中期の本草学者・儒学者。代表著作『養生訓』『大和本草』『大和俗訓』『和俗童子訓』『慎思録』 など。

1862年 長野主膳……江戸時代後期の国学者。江戸幕府大老・井伊直弼の懐刀。

1949年 上村松園……明治・大正・昭和期の日本画家。代表作『序の舞』『母子』『楊貴妃』など。女性初の文化勲章受章。上村松篁の母。

1965年 ル・コルビュジエ……スイス出身フランスの建築家・都市設計家。作品群は、2016年「ル・コルビュジエの建築と都市計画」として世界遺産に登録される。


● 過去のマイブログ「8月27日」のテーマ

2015年 「井伊直弼を操った」 長野主膳
幕末期に大老・井伊直弼の懐刀として、紀州慶福(よしとみ)を14代将軍家茂に決定したこと、勅許なく条約を結んだこと、「安政の大獄」を起こしたこと、和宮降嫁の運動に着手などを主導した長野主膳(ながの しゅぜん)が、1862年に亡くなった日です。1815年に生まれ、伊勢国滝村に住む長野次郎祐の弟とされる長野主膳(本名・義言)ですが、25歳ころまでの……。

2014年 「元祖・プロカメラマン」 上野彦馬
写真草創期の日本で、プロのカメラマンとして活躍した上野彦馬(うえの ひこま)が、1838年に生まれた日です。長崎奉行所の蘭学者で時計御用師上野俊之丞の子として生まれた彦馬は、化学や医学にも通じた父のもとで育ち、豊後日田藩(大分県)の広瀬淡窓の私塾咸宜園で学び、1858年、20歳でオランダ軍医ボンベを教官とする長崎・医学伝習所で……。

2013年  [おもしろ民話集 97] ビンの中のおばけ
むかしむかし、ある町に、どこか暗い感じの大きな古い家がありました。その家には、人はだれも住んでいませんが、お化けがいたため、ずっと空き家になっているのでした。こまった家主は、「お化けを退治してくれた人には、お礼に、お金をたくさんはずみます」と、家のまえにはり紙を出しました。何人かの力自慢が、「おれが退治してやる」と名乗りでて……。

2012年  ベネチア派の巨匠ティツィアーノ
『ウルビーノのビーナス』『聖母被昇天』など、イタリア・ルネサンス最盛期にベネチア派を代表する画家として活躍したティツィアーノが、1576年に亡くなった日です。1490年ころ、ベネチア共和国近郊にある名家の長男に生まれたティツィアーノは、10歳から12歳くらいのときに、画家の内弟子になるためにベネチアの叔父のもとへと送られました……。

2010年 「スラムの聖女」 マザー・テレサ
インドのカルカッタにあるスラム街で「長期間にわたる献身的な働きにより、苦しみのなかにいる人々に安息をもたらした」としてノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサが、1910年に生まれた日です。今年は、テレサ生誕100年にあたります。マザー・テレサの本名は、アグネス・ゴンジャ・ボワジュといい、旧ユーゴスラビア(現マケドニア)の古都……。

2008年  古代中国の聖人「論語」の孔子
古代中国の思想家で、「仁」を重んじる政治を唱えたくさんの弟子を育てた孔子(こうし)が、紀元前551年に魯(ろ)の国に生まれたとされる日です。孔子の教えは、弟子たちの手で「論語」としてまとめられ、孔子を始祖とする思想・信仰の体系は「儒教」と呼ばれ、江戸時代では、もっとも大切な学問とされていました。孔子が生きていたころの中国は……。

2007年  江戸の博物学者・貝原益軒
江戸時代の初期、独学で儒学、国文学、医学、博物学を学び、わが国はじめての博物誌 「大和本草」 などを著した貝原益軒が、1714年に亡くなった日です。貝原益軒は1630年、筑前国(福岡県)の福岡城のなかで生まれました。父が、藩医として、黒田侯に仕えていたからです。益軒は、幼いときから、からだはあまりじょうぶではありませんでしたが、才能には……。
投稿日:2017年08月27日(日) 05:57

2017年08月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)