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最新記事【2017年07月11日】


● 今日(7月11日)の主なできごと

1156年 保元の乱……この日、後白河天皇方の平清盛、源義朝らが、崇徳上皇方の平忠正、源為義らのこもる白河御所へ未明に夜討ちをかけて打ち破った(保元の乱)。その結果、上皇は隠岐に流され、為義らは処刑された。これにより、武士が政治に進出することが決定的となる。

1893年 真珠の養殖成功……御木本幸吉は、この日アコヤガイを使った貝の中に真珠ができているのを発見、約10年を費やし、真円真珠の養殖に成功した瞬間だった。そのためこの日は、「真珠記念日」に制定されている。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界人口デー……1987年のこの日、地球の人口が50億人をこえたことから、世界の人口問題への関心を深めてもらおうと、国連人口基金が1989年に制定。2016年に73億人、2050年には97億人と推定されている。


● 今日生まれた人

1856年 穗積陳重……明治・大正期の法学者。日本法学に英・独の法学導入。「明治民法の生みの親」

1888年 シュミット……ドイツの法学者・政治学者。「友−敵理論」を提示。


● 今日亡くなった人

1225年 北条政子……鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻。「尼将軍」

1590年 北条氏政……安土桃山期の小田原城主。小田原城開城の際、秀吉の命により自刃。

1864年 佐久間象山……江戸時代後期の開国論者。吉田松陰や勝海舟らを指導。

1916年 ジーン・ウェブスター……アメリカの女流児童文学者。代表作『足ながおじさん』。

1937年 ガーシュウィン……アメリカの作曲家・ピアニスト。代表作『ラプソディ・イン・ブルー』『パリのアメリカ人』『サマータイム』など。

1973年 吉屋信子……大正・昭和期の小説家。代表作『花物語』『徳川の夫人たち』『安宅家の人々』など。


● 過去のマイブログ「7月11日」のテーマ

2014年  女性に絶大な人気を得た吉屋信子
少女小説『花物語』から、『地の果まで』『女の友情』『あの道この道』『徳川の夫人たち』などたくさんの小説や随筆を著した女流文学者の吉屋信子(よしや のぶこ)が、1973年に亡くなった日です。1896年、新潟県に生まれ、役人で男尊女卑的考え方を持つ父の転勤により少女時代を栃木県の真岡市や栃木市ですごしました。栃木高等女学校に入学してまもなく、新渡戸稲造の講演で「良妻賢母となるよりも、まず一人のよき人間になるために学ぶことです」という言葉に感銘し……。

2013年 「尼将軍」 北条政子
鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室で、頼朝亡きあとは幕府の実権をにぎった北条政子(ほうじょう まさこ)が、1225年に亡くなった日です。1157年、伊豆国の豪族・北条時政の長女として生まれた政子は、1177年の平治の乱で敗れ、蛭が小島(現・韮山町)に流されていた源頼朝の監視役だった時政の目を盗み、頼朝と恋仲になりました。頼朝と政子の関係を知った時政は、平氏一門に気兼ねして結婚に反対するものの、政子は頼朝とともに、伊豆山神社に逃げこんでかくまわれました……。

2012年 「アメリカ音楽の古典」 ガーシュイン
ポピュラー音楽・クラシック音楽の両面で活躍したアメリカの作曲家ガーシュインが、1937年に亡くなった日です。1898年、ユダヤ系ロシア移民の子としてニューヨークのブルックリンに生まれたジョージ・ガーシュウィンは、音楽的環境に恵まれてはいませんでしたが、幼いころから音楽好きの素質をあらわしていました。父親は貧しい生活の中、ジョージが12歳の時、兄アイラに音楽を学ばせようとピアノを買ってやったところ……。

2011年 「民法」の生みの親・穂積陳重
明治・大正期に活躍した法学者で、「明治民法の生みの親」のひとりとされる穂積陳重(ほづみ のぶしげ)が、1856年に生まれた日です。宇和島(現愛媛県)藩士の次男として生まれた穂積は、藩校であった明倫館に学んだあと、16歳で藩の勧める優秀な学生として上京。大学南校(東大の前身)を卒業すると、1876年から5年間、文部省の留学生としてイギリスやドイツへ渡って、法律学を学びました……。

2008年  モディリアーニ 「椅子にひじをつくジャンヌ・エビュテルヌ」
モディリアーニほど、さまざまな伝説の持ち主はあまりいません。伝説がほんとうなら、絵をかく時間などなかっただろうといわれるほどです。1914年におきた第1次世界大戦のころ、パリのモンパルナスのカフェは、若くて貧しい芸術家のたまり場でした。安酒や麻薬のにおいのただよう店の中で、芸術論をたたかわす者、大声で歌う者、酔いつぶれる者などの中に、30歳前後のモディリアーニがいました。「酔いどれ絵かき」 「モンパルナスの貴公子」 などと呼ばれ、女も男も思わずふりかえるほどの気品にみちた美貌の持ち主でした……。

2007年  幕末の開国論者・佐久間象山
幕末の志士として有名な吉田松蔭、坂本龍馬、勝海舟らを指導した開国論者の佐久間象山(さくま しょうざん)が、1864年に、攘夷派の武士たちに襲われて亡くなった日です。幕末のころの日本は、朝廷を尊び外国をうちはらおうという尊皇攘夷派と、幕府をたすけて外国のために港をひらこうという佐幕開国派とが対立して、はげしくいがみあっていました。佐久間象山は、佐幕開国論者を代表する思想家、兵学者です……。

2006年  しずくのぼうけん
子どもに絵本を求める、読んで聞かせるというとき、一般的には、文学の分野に属するお話の絵本を考えます。しかし、絵本は、大きくはお話の絵本 (民話を含む) と知識の絵本に分けられ、知識の絵本のなかには、科学絵本、動物絵本、乗物絵本、社会の絵本、数の絵本、ことばの絵本、図工の絵本など多様なものがあります。子どもの情緒を深め、想像力、思考力、観察力をのばし、総合的に創造性に高めていくには、それほどに多様なものが必要なのです。したがって、絵本を求めるときも読み聞かせるときも、このことを頭に入れておくことがたいせつです。ここに 「しずくのぼうけん」(福音館書店刊)という絵本があります……。

2005年  ピクチャー・ディクショナリー
幼児向とはいえ、英語の総合教材に絵辞典を欠かかすことができない。「セサミえいごワールド」の総合セットにも、絵辞典を組み入れてほしいと要望した。セサミワークショップの制作による「セサミストリートの絵辞典」英語版は、世界的に大ロングセラーをつづけていて、日本語版も偕成社から刊行されている。そのため、あまり手をかけることなく作れるだろうと思った。しかし、「セサミストリート」と「セサミえいごワールド」は、カリキュラムも違うし、ねらいも違うということで、一から作らなくてはならないことが判明し……。
投稿日:2017年07月11日(火) 05:05

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)