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最新記事【2017年04月08日】


● 今日(4月8日)の主なできごと

1186年 静御前が「義経恋慕の舞」を奉納……捕えられ鎌倉に送られた源義経の恋人の静御前は、鎌倉八幡宮社前で白拍子(無伴奏の即興の舞)を命じられた。静は、「しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな」「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」と義経を慕う歌をうたったために、頼朝を激怒させたが妻の北条政子のとりなしで命を助けたと『吾妻鏡』に記されている。

1569年 信長がキリスト教布教を許可……織田信長はこの日、ポルトガル人の宣教師ルイス・フロイスの京都居住を認め、キリスト教の布教を許した。信長の布教許可の目的は、敵対する仏教勢力の弱体化。これにより、1575年ころにはキリスト教信者は10万人を越えたといわれる。

1820年 ミロのビーナス発見……ギリシアのミロス島で、ひとりの農夫が両腕の欠けた美しい大理石の女神を発見。島の名にちなんで「ミロのビーナス」と命名された。古代ギリシア時代の一級彫刻作品として、パリ・ルーブル美術館の人気を集めている。
 

● 今日の主な記念日・恒例日

花祭り(潅仏会・仏生会・浴仏会)……釈迦の降誕を祝して行う行事。全国各地の寺では花御堂を設け、堂の中に水盤を置いて釈迦の立像を中央に安置し、参詣者が釈迦像に甘茶を注いでお参りをする。甘茶をかけるのは、釈迦が誕生した時に、9つの龍が天から清浄の水をそそぎ、産湯を使わせたという伝説に由来。関西では月遅れの5月8日に行われることが多い。


● 今日生まれた人

BC566年 釈迦……仏教の開祖。(生年月日には異説あり)

1147年 源頼朝……初の武士による政権「鎌倉幕府」を開く。

1776年  ゴロウニン……ロシアの海軍軍人・探検家・学者。千島列島を測量中択捉(えとろふ)島で役人に捕えられ、高田屋嘉兵衛と交換で釈放される。

1833年 岸田吟香……明治期のジャーナリスト・事業家。『海外新聞』の発行、ヘボンの『和英語林集成』の編集、「精リ水」発売など。

1887年 小原国芳……大正・昭和期の教育者。玉川学園創立。

1911年 藤山一郎……昭和・平成期の歌手・声楽家・指揮者。『酒は涙か溜息か』『影を慕いて』『丘を越えて』『東京ラプソディ』『青い山脈』『長崎の鐘』などがヒット。

1934年 黒川紀章……昭和・平成期の建築家。中銀カプセルタワービル、六本木プリンスホテルなど。


● 今日亡くなった人

1283年 阿仏尼……鎌倉時代中期の女流歌人。代表作『十六夜日記』など。

1350年 吉田兼好……鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての官人・歌人・随筆家。代表作『徒然草』。

1862年 吉田東洋……幕末期の土佐藩士。藩政改革を推進。

1959年 高浜虚子……明治・大正・昭和期の俳人。「客観写生」「花鳥諷詠」を提唱。

1973年 ピカソ……スペインが生んだ世界的な画家・版画家・彫刻家・陶芸家。

2013年 サッチャー……イギリス初の女性首相を11年間つとめる。「鉄の女」


● 過去のマイブログ「4月8日」のテーマ

2015年 『十六夜日記』 の阿仏尼
鎌倉時代中期の女流歌人で、数々の教養あふれる作品を残した阿仏尼(あぶつに)が、1283年に亡くなった日です。1222年ころ、桓武平氏の流れをくむ平繁貞の養女として生まれたとされる阿仏尼ですが、実父母も実名も不明です。高倉天皇孫娘の安嘉門院に仕え、のちに歌人の藤原為家の後妻となって、冷泉為相(ためすけ)と為守を生み、為家が亡くなると、仏門に入り、阿仏尼と号しました……。

2014年 「鉄の女」 サッチャー
イギリス初の女性首相を11年間つとめ、「新自由主義」に基づく独自の政治を行ったサッチャーが、2013年に亡くなった日です。1925年、イングランド東部リンカンシャー州のグランサムに食糧雑貨商でメソジストの敬けんな信徒の子として生まれたマーガレット・サッチャー(旧姓・ロバーツ)は、家訓の「質素倹約」「自己責任・自助努力」の精神のもとに育てられました……。

2013年  暗殺された吉田東洋
幕末期に、土佐藩主山内容堂(豊信)の片腕となって、強力な藩政改革を推し進めた吉田東洋(よしだ とうよう)が、1862年に亡くなった日です。1816年、土佐藩上士の子として高知城下に生まれた吉田正秋(東洋=号)は、1841年父の死去により家督を相続しました。1842年に船奉行として出仕すると、まもなく郡奉行に転じて、民政を担当しました……。

2011年  俳句普及の大功労者・高浜虚子
正岡子規の創刊した俳句誌「ホトトギス」の中心となって、「花鳥諷詠」「客観写生」理論を完成し、大正・昭和期の俳壇をリードした高浜虚子(たかはま きょし)が、1959年に亡くなった日です。1874年、愛媛県松山市に旧松山藩士の5男として生まれた虚子(本名・清)は、松山中学時代、河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)と同級になり、その縁から 正岡子規 に師事して俳句を教わり……。

2010年 『徒然草』 の吉田兼好
清少納言 の「枕草子」と並び、随筆文学の傑作「徒然草」(つれづれぐさ)を著した僧侶で歌人の吉田兼好が、1350年に亡くなったとされる日です。木のぼりの名人が、男を高い木にのぼらせて枝を切らせているときのこと。名人は、男が高い枝の危険な所で仕事をしているときは、なにもいわないで、男が下のほうまでおりてきたときになって「用心しておりろ」と言いました……。

2009年  花まつり (シャカの誕生日)
今から二千数百年も昔、仏教を開いたシャカ(釈迦・しゃか)が誕生した日と伝えられ、灌仏会(かんぶつえ)、降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)などといわれます。また、花の咲きにおう春に行なわれたことから「花まつり」とよばれて、日本各地のお寺では、花で飾った小さなお堂の中に、釈迦の誕生仏を安置して、お参りにきた人は甘茶をそそいでお祈りをする、はなやかな仏教の行事になっています……。

2008年  自分の力で「みぞ」を流れていくように
テレビに「はじめてのおつかい」という単発の長寿番組があります。母親が4、5歳の子どもにお使いを頼み、まわりの者をハラハラ、ドキドキさせながら、子どもが自分の力でお使いをはたすのを見守るというものです。この番組を見ていつも思うのは、子どもに 「主体的に物事に取り組ませる」 ことの素晴らしさです……。
投稿日:2017年04月08日(土) 05:48

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)